ショウがいなくなってもう10日以上経過している。
私は生まれて初めて感じる感情を整理できないでいる。
それは「恐怖」
存在が確認できないことへの恐怖といえばいいか・・・
幾つかの別れを経験してきた。
最期を看取ったのも、これで三度目になる。
愛する父との別れもあった。
どこから来るのか・・・怖くて仕方がない。
-----ショウがいない-------
このたった一言が私を恐怖の底へと突き落とす。
らしくない。
まったく、私らしくない。
本当は私のミスで死に追いやってしまったのではないか
本当は私に保護された事を憎んでいたんではないか
訳の分からない被害妄想である事も承知しているのに
-----ショウがいない-------
怖くて仕方がない。
震えてしまうほど怖くて仕方がない。
喉がカラカラになって、心臓が早く鼓動しているのがわかる。
涙も出ない。
ショウが傍にいない事が怖い。
病んでいるとアピールするのは好きではない。
病んでいるとか、そんなのではなく純粋に、ただ怖い。
コウはショウの場所をあけてくれている
おそらく、ショウはまだここにいる。
なのに、見る事も触れる事も出来ない。
それをただ悲しいと思っていたのに
前を向いていたのに
これが本当の悲しみなのだろうか・・・