辞令が出ました

2005-06-12 20:04:38 | Weblog
 さて、転勤である。

 指を折って数えてみたが、入社以来九つめの職場
ということになる。ひとより多いのか少ないのかは、
あまり他人と比較したことがないのでわからない。ま
あ、どう考えても「有能な会社人間」とは言えないオ
ッサンであるので、他人との比較を無意識的に避け
ているからかもしれない。

 で、辞令が出るとご挨拶などするのであるが、「い
ろいろと今まで御迷惑をかけました。新しい職場へ
移っても、ここで学んだことを生かしましてうんにゃら
かんにゃら」などという、口がカユくなってくるタテマエ
99.9%な挨拶であって、面白くもなんともない。ああい
う場でこそ、ウケを狙った小粋なスピーチなどをしたい
のであるが、空振ったときの「いかんともしがたい」雰
囲気を考えるとなかなか決行に踏み切れない。「自ら
の勇気のなさ」を心底痛感する。

 もともと精神的に弱い面があるので、「環境の変化」
というのは好きではない。転勤や引越しといった「環境
の変化」が、うつ病の引き金になるのは周知の事実。
「決まりきった習慣」に頼って人生こなしている気質の
人間にとって、「環境の変化を機に自らを変えていこう」
などという考えは無縁のものである。新しい環境に対し
て、いちいち頭で考えて対応しようとするので、疲れて
しまうんですな。生きるスタミナに満ち溢れているタイプ
の人間ならば、こういう環境の変化に対しても反射神経
で対応できるのだろうが。

 しかも新職場、さまざまな土地の人間の寄せ集まりで
あるうえ、仕事の量もかなり増加することが予想される。
人間関係で摩擦、仕事多くて摩擦、仕事のやり方変わっ
てまた摩擦、などという、とてもいやな事態の可能性も考
慮にいれておかないとアレである。摩擦のしすぎで血行
がよくなりそう、などと、冗談の切れ味もいやな感じで鈍
ってきているのである。

 さて、あと三週間足らず、グチグチと悩んで日を過ごす
ことにする。ねちねち。