競馬雑談

2008-06-01 22:53:35 | Weblog
 土曜日は競馬場にいることにしているが。

 東京競馬場のパドック近くに、乗馬の展示場がある。競馬
場で飼われている誘導馬とか練習用の乗馬とか、その手の
お馬さんがごく小さなスペースに放牧され、客とふれあうよう
にできているのだ。もちろん「エサはやらないでください」の掲
示はしっかりとあるんだが。

 しかし、たかが乗馬といってナメているととんでもないことに
なる。こないだなぞ長距離重賞三勝のユーセイトップランがぼ
んやりとしていたし、短距離重賞ニ勝のビッグプラネットがたた
ずんでいたこともある。日経賞で勝ち、脂ハゲの懐を若干豊か
にしてくれたユキノサンロイヤルがいたことさえある。まあ、重
賞競争も数だけは増えたことだし、GⅡGⅢをふたつみっつ勝
ったところで、血統背景によほどの見所がなければ種牡馬に
なることは難しいのであろう。きちんと乗馬として飼われている
だけ幸運なのかもしれない。

 日本経済もあんまり上り調子にないし、ラムタラの大ゴケもあ
り最近「外国からのオオモノ種牡馬の移入」というのがあまりな
い。逆に、日本では重賞を一個も勝てなかったディヴァインライト
が海外に輸出され、その産駒がイギリス千ギニーを勝っちゃうと
いう、なんかもうとんでもないことになっちょるわけである。

 シャトル種牡馬の概念が定着してから、タヤスツヨシやジェニュ
インやバブルガムフェローの産駒がオセアニア諸国のGⅠレース
を勝っているのだが、今回はなんつーても競馬発祥の地英国の
クラシックレースである。しかも繰り返すがディヴァインライト。キン
グヘイローの勝った高松宮記念での2着が最高で、他にはなんの
勲章もなく、日本で種牡馬生活を送っていたなら確実に今頃は用
途変更のうえでお肉になっちゃってたであろう、そんな馬である。
「名馬必ずしも名種牡馬ならず、名種牡馬必ずしも名馬ならず」と
は言い尽くされた感がある言葉だが、それにしてもねぇ。傑出した
種牡馬であったダンチヒやミスタープロスペクターは現役時代たい
したレース勝ってないし、逆に歴史に残りそうなほど輝かしい戦績
を誇ったオグリキャップやラムタラ、ピルサドスキーは大失敗。そう
いうものだとわかっちゃいるがそれにしてもディヴァインライト。よほ
ど向こうの芝に適性があったのだろう。

 こう考えると、日本で産駒が結果出せなかった種牡馬も、違う国
へ行けば名種牡馬として活躍できるかもわからんのだな。ビワハ
ヤヒデやスーパークリークなども、欧州の重い芝なら活躍馬たくさん
出せたんじゃないか。そんな「たられば妄想」にひたりながら夜を過
ごすこととする。果たして日本以外の国でも伸びていくのかサンデー
サイレンス系。