オタ女子

2007-08-05 23:28:15 | Weblog
 「となりの801ちゃん」がなんかかなり売れてるようで。

 2巻が出るのはまだしも、ドラマ化されてDVD発売とか。
「腐女子」という隠語があまり好きでないので「オタ女子」と
言わせてもらうが、「オタ女子」に関する書籍がどうもジリジ
リと増加しているような気がする。この秋の一大ムーブメン
トになるんでしょうかね。

 しかし電車男等の「オタ男子モノ」と明らかに違うのは、男
の場合「自らが主人公となり、自らの視線で物語を作ってい
く」のだが、オタ女子を扱ったモノの場合、「付き合った女が
標準型かと思ったら実はオタ女で云々」の、男視線で描かれ
たものが売れている、つーことか。オタ女子譚のほうが気楽
に読める、というのはたしかかもしれない。基本的には男の
ノロケ話であるし。「オタ男の冒険譚」だとどうしても肩に力が
はいるわけだが、罪のないノロケ話というのは軽く読み流せ
るし。

 しかし「中高生の頃から、異性同志のからみあいに興味持
つ」という感覚は女性特有のものであるな。男性用成人雑誌
見れば「女同志のからみの写真」というのもたしかにあり、あ
れ見てやや性的な興奮を覚えるのもまたたしかであるが、オ
タ女子がボーイズラブ小説読んで感ずる興奮とはやや質が異
なる気がする。その点、一歩踏み込んだ研究というのはどっか
にないものかと。

 上記の作品群、いずれも「彼氏から見たオタ彼女の振る舞い、
言動」を戯画化したものであるから、「オタ特有の粘着度」がス
トレートに表現されていない。またオタ女子に関して、あくまで
「外見はある程度魅力的な女性」として描かれている。(彼氏視
線だから当然といえば当然であるが) これが「チェックのネルシ
ャツ」に象徴されるオタ男子のイメージとは異なる点と言えるだ
ろう。「オタ男子」がいじられる場合は、言動や行動よりもまずそ
の特異な外見に言及される場合の方がはるかに多かろう。「外
見がジャニーズ系なオタ」というのも当然ながらある程度の数は
いるのだろうが、理論上はあくまでも「例外」なのである。

 オタ女子でも当然、「外見がどうもにっちもさっちも」という方も
相当数いらっしゃるはずで、いや、むしろそっちの方がマジョリ
ティという可能性もあるんだが、その点どうなのか。このへんの
考察はすすめるといやな方向にいきそうなのでやめておくが。

 そういえば青木光恵のキャバクラ描いた漫画にも、「同人誌の
印刷代稼ぐためにキャバ嬢やってる」という設定の女性が出て
いたな。キャバクラ系の雑談板見たら、「オタのキャバ嬢集合」
というスレが立ってて、まーなんつーか44才脂ハゲにはまった
く理解不能の会話を続けていた。

 オタ女子、急増しているのかもしれない。