居酒屋同伴

2007-05-13 22:36:44 | Weblog
 土曜日は中野のキャバクラ、指名さんと一緒に同伴でござり
ました。

 脂ハゲ自身は海産物嫌いの肉好き、指名さんは大の魚好き
ときておりまして、食べ物の好みが土台合わない。まあ、魚が
全然食べられないわたしと引き換え、指名さんは「肉をまったく
受け付けない」ということではないので、ふたりで飯食うときは
たいていあちらが妥協して焼肉、ということになることが多いの
でありますが。

 いつもそればかりではさすがに気がひけるので、今回は海産
物主体ということにあいなりまして、それでも海産物オンリーの
寿司屋などははいれない。指名さんがトロやらイカやらの握りを
パクついてるところへ、隣席の脂ハゲが玉子焼きと納豆巻きだ
けをひたすら口に詰めている図。あまり心地よいものではありま
せん。

 なわけで小洒落た居酒屋などへ。洋風なツマミも和風なツマ
ミも折衷的なナニも扱っているという、我々の如き難儀な二人
組にはとても利便性の高いお店でございました。鯵の刺身頼
んだら、目の前の板前さんが生簀で泳いでる鯵を網ですくって
そのままさばいてくれるという・・・。ああいう、なんというか「パ
フォーマンス」には脂ハゲたいへん弱いわけであります。

 で、指名さんがマグロの刺身やら生ガキやら鯵の刺身やらを
パクついてる最中、こっちは「牛スジのトマト煮」やら「地鶏の唐
揚げ」などをむさぼり食うてたわけであります。鶏肉は適度にや
わらかく、脂もまったくしつこくなく、口の中にいれると絶妙な塩
味が、さくさくという歯ごたえともにじわわ~っと広がる。また牛
スジのトマト煮も、若干濃厚なトマト味と、うま味たっぷりのやわ
らかく煮たスジ肉が絶妙のハーモニーを奏で、これがほんとに
おいしいおいしい。

 先にも書いたような気がするが、ここまで食べ物の好みが合わ
ないとかえって喧嘩の余地がない。自らが頼んだモノを淡々と口
に運ぶだけである。ドリンクさえ、脂ハゲの方は生ビール、酒のあ
まり飲めない指名さんはコーラである。こうまで合致点がないと料
理の味などが話のネタにならない。だから話題はといえば、「最近
仕事辛くてなあ」「あたしもだよ~」的な、超ネガティヴなナニであ
る。こういう点ばかり気が合っちゃうのは逆に問題かもしれない。

 なお指名さんに「きょうの店、どうだった?」と訊ねたところ、ひと
こと「普通」と。彼女にとって「普通」というのは誉め言葉らしいのだ
が、やや脂ハゲのテンションが下がったことは否めなかった。うに
ゅう。