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森の里ホームズのブログ

ワクチン接種型心筋炎は再入院の相対リスクが高く、元には戻りません

ワクチン接種型心筋炎群について気になる論文があります。

530人(7.3%)がSARS-CoV-2 mRNAワクチン接種に伴う心筋炎、109人(1.5%)がコビド-19に伴う心筋炎で入院した中で、90日後の追跡調査では、各群で62例、9例が再入院しているとなっている。

ただし、「併存疾患のない12~39歳の患者において、心不全または死亡の相対リスクは、ワクチン接種に伴う心筋炎よりもコビド-19に伴う心筋炎の方が顕著に高かった(相対リスク5.78、1.84~18.20)」としている。

本当にそうだろうか? コビド-19になった人で、ワクチン接種接種をしていた人はいないのか疑問である。もしかするとワクチン接種接種した人がコビド-19になると心不全または死亡の相対リスクが高くなるのではと疑われる。比較するなら、ワクチン接種率の低い国のコビド-19患者の心筋炎を調べるべきではないだろうか?(コビド-19に伴う心筋炎は少ないのかもしれないが)

心筋炎患者の予後が悪いことを示すエビデンスが増えています。ワクチン接種による心筋炎を一度患えば、一見回復しているように見えても、きちんと検査をしてみれば、無症状であっても、心筋が変形し、線維化していることが確認される。一度損傷した心臓を元に戻すことはできません。

Clinical outcomes of myocarditis after SARS-CoV-2 mRNA vaccination in four Nordic countries: population based cohort study
Anders Husby

【2018~22年には、7292人の患者が新規発症の心筋炎で入院し、530人(7.3%)がSARS-CoV-2 mRNAワクチン接種に伴う心筋炎、109人(1.5%)がcovid-19病に伴う心筋炎、6653人(91.2%)が通常の心筋炎に分類された。
90日後の追跡調査では、各群で62例、9例、988例が再入院した。
各群(それぞれワクチン接種群、covid-19心筋炎群、従来の心筋炎群)において、再入院は62例、9例、988例であった。
再入院の相対リスクは、従来の心筋炎群と比較して、ワクチン接種型心筋炎群では0.79(95%信頼区間0.62~1.00)、covid-19型心筋炎群では0.55(0.30~1.04)であった。
90日後の追跡調査では、ワクチン接種型、コビド-19型、従来の心筋炎群でそれぞれ27例、18例、616例が心不全と診断されるか死亡した。90日以内の心不全の相対リスクは、従来の心筋炎と比較して、ワクチン接種に伴う心筋炎とcovid-19病に伴う心筋炎でそれぞれ0.56(95%信頼区間0.37~0.85)および1.48(0.86~2.54)であり、死亡の相対リスクはそれぞれ0.48(0.21~1.09)および2.35(1.06~5.19)であった。
素因となる併存疾患のない12~39歳の患者において、心不全または死亡の相対リスクは、ワクチン接種に伴う心筋炎よりもコビド-19病に伴う心筋炎の方が顕著に高かった(相対リスク5.78、1.84~18.20)。

結論 
covid-19病変に関連した心筋炎および従来の心筋炎と比較して、SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種後の心筋炎は、入院90日以内の臨床転帰が良好であった。入院後90日以内の臨床転帰が良好であった。】


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