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- てんかんは、脳の神経細胞が過剰に活動することによって繰り返し発作が引き起こされる(てんかん発作)病気です。てんかんは、どの年齢でも発症しますが、小児や高齢者での発症が多いです。
- ■ 症状
- てんかん発作の症状は、発作の活動が脳のどこから起こるのか、どのように広がるのかで様々に異なりますが、大きく分けると、全般発作と焦点発作に分けられます。脳全体が一気に発作の活動に巻き込まれるものを全般発作、脳の一部から生じる発作を焦点発作と呼びます。焦点発作がそのまま脳全体に広がることもあります。発作症状の代表的なものは以下のようなものです。
・意識がなくなり手足が硬くなり、その後ガクガクと全身がけいれんする発作。
・意識が数秒~十数秒ほど途切れる。
・意識が朦朧とし、手を動かしたり、口をくちゃくちゃと動かしたりする。
・手、足、肩などがピクッと動く。
・頭が一瞬前へ倒れるとともに、両手が上に上がる。
・体の一部(例えば右腕)に力が入る。そのまま全身に広がることもある。
・体の一部に異常な感覚を感じる。
・お腹の中で込み上げてくる感じがする、急に動悸がする、などの自律神経の症状
・恐怖感、ものが歪んで見える、初めて経験したことが以前にも経験したように感じられる、など。
①部分発作
脳の一部から興奮が始まり、興奮している脳の機能に応じた症状を呈します。興奮の範囲が広がると全身性にけいれんを生じることがあります。
・運動発作:手や顔の一部が「ピクピク」うごくなど
・感覚発作:体の一部が「ピリピリ」感じるなど
・自律神経発作:胃のあたりから、吐き気がするなど
・精神発作:ずっと前に見た情景がよみがえるなど
②全般発作
脳の大部分または全体がほぼ同時に興奮して生じます。
・欠神発作:パッと意識を失い、パッと回復する発作
・ミオクロニー発作:両手などにビクッと一瞬力が入る発作
・強直発作:口はへの字で体にグーッと力が入る発作
・強直間代発作:ドッと倒れ、体全体をガクガクさせる発作
・脱力発作:真下にストンと落ちる発作 - ■ 診断
- 診断には発作の際の症状に加えて、脳波、MRIなどの画像検査が役立ちます。血管障害や腫瘍、形成異常などの脳の障害による場合、遺伝による場合がありますが、原因がはっきりしないこともあります。