森の里ホームズのブログ

自己免疫性心膜炎

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 収縮性心膜炎とは、心臓を包んでいる袋の心膜という部分の炎症が徐々に進行した結果、起こる病気です。心膜は、もともと風船のようにある程度は伸びることができるのですが、心膜の炎症が進行した結果、心膜が癒着)や線維化、石灰化した状態となって硬くなっていきます。心臓の周囲を覆っている心膜が硬くなってしまった結果として、心臓は拡張することが困難となり、心臓が拡張する際に心臓に流れ込む血液の量が減少してしまいます。その結果として心臓から送り出す血液の量も減少してしまい、様々な症状が出現します。

 ■ 原因
 心膜の炎症を起こす原因には、下記のとおり様々なものがあります。昔は結核が原因のものが多かったのですが、最近はほかの原因の方が多くなっています。
ウイルス感染によるもの
心臓手術後に起こるもの
悪性リンパ腫や乳がんをはじめとした胸部に位置するがんに対する放射線治療によるもの
がんそのものによるもの
腎不全によるもの
自己免疫疾患(リウマチや膠原病などのように、自分自身に対する異常な免疫反応の結果起こる病気のこと)に関連したもの
結核や細菌、真菌の感染によるもの
などのようなものがありますが、原因が特定されない原因不明のものも多くあります。

 ■ 症状
 心臓が広がりづらくなった結果、心臓に血液が十分に入っていけなくなります。そうなると、心臓に戻っていく血管(静脈)の圧力が上昇します。その結果、手足や全身の浮腫(むくみ)、腹水(お腹の中にお水が溜まること)、肝臓のうっ血(血液が溜まってしまうこと)から肝臓機能障害などが起こります。また病気が重くなって心臓から送り出す血液の量が減少すると、全身倦怠感(だるくなること)、筋肉の疲労、運動時の呼吸困難などの症状が出現します。そのほかにも、患者さんによっては胸の痛みや動悸(どきどきすること)を感じることもあります。

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