蕁麻疹：Dr Mark Trozzi（マーク・トロッツィ博士）がCOVID-19 mRNAワクチンによる障害報告に関する査読済み論文の約1,000件を掲載したサイトの紹介の続きです。
1000 peer reviewed articles on “Vaccine” injuries
その中で101項目目の「蕁麻疹（Urticaria）」の紹介です。
蕁麻疹：アレルギー反応によって生じる、強いかゆみを伴う、時に危険な腫脹を伴う、皮膚上の円形の赤い斑点の発疹。
もし一度出現した皮疹が何日もそこに残り、特に後に茶色い色がついたり表面がガサガサ、ポロポロするようでしたら蕁麻疹とは別の病気と考えられます。膨疹（皮膚の盛り上がり）の大きさは1～2mm程度のものから手足全体位のものまで様々で、また一つ一つの膨疹が融合して体表のほとんどが覆われてしまうこともあります。形もまた様々です。
蕁麻疹の原因として最も良く知られているのは「I型（即時型）アレルギー」と呼ばれる反応です。マスト細胞の表面にはIgEという蛋白質が結合しており、さらにここに様々な外来物質（抗原、またはアレルゲンと呼ばれるアレルギーの原因物質のこと）と結合するIgE分子が結合しています。IgEがどのアレルゲンと結合するかは、例えばあるIgEはエビ、あるIgEはソバという具合にIgE毎に決まっていて、これらのIgEを結合したマスト細胞の表面にエビやソバなどの成分（アレルゲン）が遭遇するとマスト細胞が活性化され、細胞の中に含まれている化学伝達が辺りに放出されて蕁麻疹反応が起こります。非アレルギー性の蕁麻疹では、マスト細胞がこれとは異なる仕組みで活性化されることにより起こります。ある種の抗生物質や痛み止めなどの薬はIgEを介さないでマスト細胞を活性化し得ることが知られています。
A rash of round, red welts on the skin that itch intensely, sometimes with dangerous swelling, caused by an allergic reaction.
ACE阻害薬を服用している医療従事者におけるBNT162b2 mRNA COVID-19ワクチン接種後の蕁麻疹/血管性浮腫のリスク増加：
Increased risk of urticaria/angioedema after BNT162b2 mRNA COVID-19 vaccination in health care workers taking ACE inhibitors:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34579248/
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Chronic spontaneous urticaria following vaccination against SARS-CoV-2☆
Ahmed Zaiem
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9737516/
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）ワクチン接種後に新たに発症したCSUの3例と2回目接種後の経過について報告する。
甲状腺機能低下症の既往はあるがアトピー性疾患の既往はない36歳の女性が、2021年8月にファイザー社製COVID19ワクチンの初回接種を受けた数時間後に、体幹と大腿部に小さな掻痒性の卵斑性蕁麻疹性膨疹を呈した。
New-onset chronic spontaneous urticaria post?COVID-19 vaccination?South African case series
Valmy Craffert,
https://www.jaci-global.org/article/S2772-8293(23)00079-6/fulltext
新規発症のCSUは、まれにCOVID-19ワクチン接種（最も一般的なのはmRNAワクチン）によって誘発されることがある。
Chronic Spontaneous Urticaria Following mRNA COVID-19 Booster Vaccination at a Military Academy
Mechelle A Miller
https://academic.oup.com/milmed/article/189/3-4/e911/7277168
USNAの学生49人を対象に、3回目のCOVID-19ブースターワクチン接種後の蕁麻疹について評価した。17人が慢性自然蕁麻疹（CSU）と診断された。年齢中央値は20歳で、男性が多かった。ワクチン接種から蕁麻疹発症までの期間中央値は11日であった。
