森の里ホームズのブログ

LNP(脂質ナノ粒子)

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 脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle、LNP)や固体脂質ナノ粒子(SLN、sLNP)は、脂質で構成されるナノ粒子である。これらは新しい医薬品送達システム(およびナノ粒子ドラッグデリバリーの一部)であり、新しい医薬製剤である。ドラッグデリバリー担体としてのLNPは、2018年にsiRNA製剤オンパットロで初めて承認された。LNPがより広く知られるようになったのは2020年後半のことで、RNAワクチン技術を用いたCOVID-19ワクチンの中には、壊れやすいmRNA鎖をPEG化した脂質ナノ粒子に封入して送達手段としたものがある(モデルナ社とファイザー-バイオンテック社の両方のワクチンが含まれる)。

SLNは一般的に球形で、界面活性剤によって安定化された固体脂質コアで構成されている。コア脂質は、脂肪酸、アシルグリセロール、ワックス、およびこれらの界面活性剤の混合物を使用できる。安定剤として、リン脂質、スフィンゴミエリンなどの生体膜脂質、胆汁酸塩(タウロコール酸ナトリウム)、ステロール(コレステロール)などが用いられる。生物学的脂質は担体毒性が低く、また固体の脂質であるため物質移動抵抗が大きく、薬物の放出をよりよく制御することができる。

SARS-CoV-2のmRNAワクチンで使われるLNPは4種類の脂質でできていて、イオン化可能なカチオン性脂質(正電荷が負に帯電したmRNAに結合する)、PEG化された脂質(安定性のため)、リン脂質(構造のため)、コレステロール(脂質ナノ粒子の膜融合性の増強)が含まれている。

PEGは、脂質二重膜の水溶性を保持するために使用されている。

ALC-0315、ワクチンと血漿タンパク質との相互作用を抑制させるALC-0519、脂質ナノ粒子表面膜形成の安定化させるDSPCは人体には有害な脂質と言われています。これらは、アレルギー性反応や急性毒性を引き起こす物質です。注意が必要です。

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