森の里ホームズのブログ

脱水症

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 「脱水症」とは、体内の水分が足りない状態のことをいいます。
 「脱水」になると、自覚症状としては口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどを訴えることが多いです。皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱などが起こります。そのほかに食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈なども出現しやすいです。  しかし実は、脱水に伴う症状がない、という方も少なくありません。軽度の脱水では症状が明らかになりにくいのも高齢者の特徴です。

身体から水分が多く失われる状態の「高張性脱水」といわれるもの。これは汗をかいた時や水分をとる量が少なく、口や喉が渇くタイプの脱水です。このタイプの脱水を予防するにはこまめに水分を補給することです。喉が渇くのは水分が足りていないという身体からのサインです。喉の渇きを感じてから水分をとっても間に合わないこともあるため、喉が渇く前に意識して水分をとる習慣をつけましょう。

 もう一つは大量の汗をかいたり、下痢や嘔吐が続き身体の水分と同時に電解質も失われる状態で起こる「低張性脱水」というものです。 この「低張性脱水」の場合は、失われた水分と電解質を一緒に補う必要があります。最近は「経口補水液」(OS‐1等の製品)といった飲み物がドラックストアに置かれているため、下痢や嘔吐が続く場合は活用しましょう。しかし、経口補水液には身体に早く吸収されやすくするため糖分や塩分が含まれています。糖尿病や腎臓、心臓等に疾患がある方は注意が必要です。
 また、アルコール類は水分補給には逆効果です。アルコールは利尿作用があるため、かえって脱水を助長してしまうことがあるため注意しましょう。

 【原因】
 脱水は、「水分摂取量の減少」もしくは「水分喪失量の増加」、さらにはこの両方が同時に発生することで起こります。

下痢や嘔吐などにより水分よりもナトリウムが多く失われた状態はナトリウム欠乏型脱水といいます。

 【症状】
 「水分喪失量の増加」は、一般的には下痢やおう吐、糖尿病性ケトアシドーシス、熱傷などの病気で起こります。高齢者の場合は、老化により基礎代謝量が減少し、代謝によって生成される水分が減少しています。特に筋肉・皮下組織などにおける備蓄水分量が減少しますので、特別な病気がなくても暑さなどの環境の変化などで容易に「脱水」になります。
ナトリウム欠乏型脱水の場合は、初期症状は大きな症状なし、進行すると全身倦怠感になります。

 【治療法】
  採血データによる脱水を示す所見(ヘマトクリット高値、尿素窒素/クレアチニン比が25以上、尿酸値7mg/dl以上など)だけでなく、身体所見にて、起立性低血圧・起立性の脈拍増加、腋窩(えきか;脇の下)・粘膜・皮膚・口腔内などの乾燥、眼球の陥没、意識障害(せん妄)などがあれば脱水症(体液欠乏)があると診断します。
 また、超音波検査で下大静脈の呼吸性変動が50%以上あることや、内頚静脈の推定中心静脈圧が低値であるということも、診断の助けになります。
脱水症になると、血液は生きていく上で重要な臓器に集まります。そのため、手足等には血液がいかず、冷たくなります。
脱水症になると、口の中のつばが減少してきます。ベロの表面も乾いてきます。
皮膚には、水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが、脱水症では水分が減り、弾力性もなくなります。
親指の爪の先を押してみる。赤みが戻るのに3秒以上かかれば疑わしい 指先は血管が細いので、変化が出やすい部分です。
通常、わきの下は、汗による潤いがあります。脱水症になると、汗が出なくなり、わきの下が乾燥します。

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