箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

紅葉と猿の森!

2020-08-26 | *編集・冬/12月

紅葉と猿の森!

 箕面ビジターセンターに隣接する「森の博物館」で、

ゆっくりと見学しようとしたものの、いつにない人出、外では車列、

人並みの絶えない喧騒の周辺から逃れ、私は「ババタレ坂」を

登りました。

 

一般の方々は余り通らないような山道とはいえ、人一人いなく

岩場、ガレ場を登っていくと、紅葉したモミジのトンネルです・・・

見上げ、見上げながら上がっていくので、首が疲れてしまうほど

です。

きれいに色づいているので、つい見とれてしまいます。

 

こもれびの森の展望所に着くと、見慣れないロープが張って

あります・・・

「・・・ミツバチが営巣中の為・・・」 との注意表示です。

スズメバチの注意表示は各所で見かけますが、ミツバチとは

珍しい!?

 

余談ながら・・・

子供の頃、信州の田舎で蜂の巣をつついては甘い蜂の子を

食べたり・・・たまに逆襲されて刺されたりした、懐かしくも

親しみのあるミツバチです。

 

北側のダム湖とその周辺の山々を双眼鏡で見渡すと、

黄茶色に色づいたコナラ、クヌギ、エノキ、ムクノキ、

アカメガシワやケヤキ、ヤマザクラなどの間に、紅色のカエデ、

ヤマモミジなどがポイントカラーです。

それらがウラジロガシや針葉樹の濃緑を背景に、美しい秋の

色合いをかもしだしています。

いつも自然の芸術には驚嘆の思いです。

 

上空をトビかな?

真中の小さな鳥を囲むようにして二羽の親鳥? が・・・

真っ青な空を戯れながらゆうゆうと羽根を広げて滑空して

います。

 

箕面の冬の鷹種はチョウゲンボウ、チョウヒ、ノリス、ハイタカ、

トビなどと聞きましたが、あの上空を楽しそうに飛び交っている

鳥はなんだろうか?

 

風呂ケ谷へ下っていくと・・・

なにやら周辺でゴソゴソゴソ・・・

見ると私は猿軍団に完全に囲まれています。

それよりも、移動中の猿の群れの中へ私が入ってしまった

ようです。

ざっと数えて7-80匹ぐらいか?

 

ボスなのか?

存在感のある大柄の猿に睨まれたものの・・・

こいつは問題ない奴だ! と思ったのか?

ボスが知らん顔をしたとたんに、周りのサルたちも私を無視した

かのように全くのマイペースになりました。

中には白髪のじいさん猿もいて、同類相憐れむ思いです。

 

 

下の分岐点から再び北へ登り、雲隣の森へ向います・・・

雲隣展望所につくと、案内板の前で三人の若い女性が首を

ひねっています。

 

   「こんにちわ!」

   「 ああ! スイマセンが!

     私たちここ初めてなんですが、ビジターセンターへは

     こっちでいいんですか?

     できれば人の余りいない所で、舗道でなく山道で、

     いい景色があって、緑いっぱいで、面白いいい所!

     ハハハハハ!」

 

要望を一気に並べるので、私も一緒になって笑ってしまいました。

私はいつも持っている自分のオリジナルの地図コピーを渡し

ながら説明し、みんなの要望される最適のコースを案内しました。

 

  「 ところで、猿に出会っても大声でキャーキャー言わない事。

    刺激しないようにね!

    驚かないで静かに・・・

    目を見ないで、何ごともないように自然に通り過ぎて

    くださいよ。

    それにそのビニール袋は引っ手繰られたりすると

    つまらないから、リュックに入れといた方がいいですよ。」

 

   「 お猿さんがいるんですか?

     わー会いたい!  うれしい!」

 

一応注意点だけは再度念を押しておきましたが・・・

大丈夫かな?

 

最近は 「山ガール」とか、若いハイカーが増えているようで、

TVでも特番が組まれていましたね。

新しいトレンドで、心の癒しを求めて・・・! ということでしょうか?

 

雲隣の森から下ってくるとイロハモミジの大木が群生していて、

紅葉の絶景ポイントにでました。

春から初夏の新緑の時期には、いつもその見事な枝ぶりの下で

私はひと時を過ごしています。

しかし、晩秋のこの紅葉時は人出を避けるために、この下で

過ごした事はなかったのですが・・・

今日は偶然も手助けしてくれて、見事に紅葉したモミジを

堪能する事ができました。

 

すぐ下の道では沢山の人波が続いているのに、私は一人、

森の中から同じモミジを真上に見ている・・・

自分がサルになったような不思議な感覚です。

 

大日駐車場に戻ってくると、駐車場待ちの車列が見えなくなる

ところまで続いています・・・ すごい人出!

 

大滝へ下る所の「一目千本」もその名称のごとく、千本のモミジ?

が一度に見れるような、圧倒される景観です。

しかしいつも思うことは・・・

滝道を含め、絶景の場所にいつも目立つ無粋な電信柱、

太い電線類が見え、せっかくの景観を台無しにしています。

( * 私はこれらの全面地中化、または山裾へのパイプ収納化を

    提案し、景観保護を提案しているのですが・・・)

 

 

   「サル!  おらんかったな!」

 

そんな子供の声に振り向くと・・・

若夫婦に手をつながれた子供が、残念そうにお父さんに訴えて

います。

子供はモミジよりもサルを期待してついて来たのかな?

どうやら箕面と言えば・・・

  「モミジとサル!」 のイメージのようですね。

 

そんなときは一歩、山の中へ入られることをお薦めしますよ!

'13  12/2

 

 

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