奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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早期治療?

2011年09月03日 | 森歯科クリニックからのお知らせ
先日初診の患者様で
「この前歯医者に行ったら、ムシ歯が7本あると言われたが、診て欲しい」
という主訴の方が来院されました。
その方は、ずっと定期検診を受けていたのに、引っ越して違う歯医者で検診を受けたら、
ムシ歯があると言われ、2本削って詰めたが、ご自身では全く症状がないので、
本当に削らないといけないのか診て欲しいということでした。

診させて頂いた所、確かに噛み合せの溝の部分が黒くなっている歯がありました。
しかし、早期治療として削って詰めるべきなのかと問われれば、
当院の診断では、「経過を観ましょう」という状態でした。

今、歯科では「ミニマルインターベンション」と言って、
最小限の侵襲で治療を行うことが主流となっています。
初期のムシ歯は、お口の中の細菌をコントロールして清潔に保つなど、
適切なケアを続ければ、進行を遅らせたり、
再石灰化して元の状態に戻ると言われていますので、
健康な歯をできるだけ削らないで治療をしましょう、ということです。

しかし、今治療をするべきなのか経過を観るのかは、どう判断するのでしょうか?
経過を観るとしても、どうなったら削って詰めた方が良いのでしょうか?

当院ではレントゲンによる診断の他に、
ダイアグノデントというレーザーでムシ歯の深さを測る器械を用いて判断しています。
これによって、高い確率で初期カリエスを発見出来ますし、
削るかどうかを明確な基準での診断が出来るのです。

またもし削る場合にも、このダイアグノデントを使うことによって、
ムシ歯に感染されている部分を取り残すことなく、
しかも最小限の削除量で治療することが出来ます。

しかし、経過を観ると言っても、適切なケアをしないと、
ムシ歯が進行してしまいますし、
ご自身ではまだまだと思っていても、削って治療をした方が良い歯もありますので、
定期的に検診を受けて、適切なケアを行うことが、
ご自身の歯を守るために大切ですよ。



いや~。久しぶりに真面目なブログを書いたような気がします
今後もちゃんと歯科についての情報も発信して行きますね。

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