美しい女性たち。

今日、トラムに乗るのに、街を歩いていたら、前に女性3人組が歩いていた。

その中の一人の女性が、未だに素足にヒールの高いサンダル。
「この季節に、素足にサンダルはもう寒いだろうに、頑張っているな。でも脚がとても綺麗だわ」などと思っていたら、一人の女性が、素足にサンダルではない、もう一人の女性の胸を触りだした。

何事！？

と思って、顔を上げたら、触れている女性の胸は真っ平。

会話は聞こえなかったのだが、

「ちょっと、あなた、ブラするの忘れてるんじゃない？」
「あら、いやだ。ちょっとしてくるわね」

といった感じで、胸を触られていた女性は去って行った。
ああ、きっと家がこの近くなのだなと思う。

いや、待て。声が何か低くなかった？？

頭の中で色々と処理できずに呆然としていたら、トラムがちょうど前を通過するところだったので、通り過ぎるのを待つのに、彼らのすぐ後ろに立つことになった。

その時、初めて、素足にサンダルの女性はベビーカーをひいていることに気が付いた。

ベビーカーをひいていない方の女性が、
「じゃあ、～～で、ちょっと待ってましょうか」
などと、ベビーカーをひく、脚の綺麗な女性と会話をしていたのだが、もっと他のことにも気が付いてしまった。

サンダル女性の背が異常に高いことに。
サンダル女性の声が異常に低いことに。

ここら辺でやっと、頭の処理が追い付いてきた。

Oh!あんたたちトランスセクシャルかい！？

胸を触っていた女性を見てみると、彼女のみ本物の女性だった。


変な体勢でくつろぐLANA

いや、脚、超綺麗だなおい。

←傍から見れば、驚いて、瞬きの止まらない私の方が、挙動不審だったに違いない。