出勤日。

水曜日。

テンチョーの出勤日なり。

娘Ｍ嬢のカットに思いのほか時間がかかってしまい門限を越した私は、
あわてながら車をかっ飛ばしていた。

ガソスタ周辺だけアクセルを緩める。


テンチョーは、いつものように１レーンの前に立って客待ちをしていた。


外出許可の時間内なら思いっきりハンドル切って、
テンチョーのところに突っ込むところだったのに。

鬼のＲ子が怖くて、それも叶わない。


数秒だけ徐行してテンチョーの横顔を拝むのが関の山だ。


やっぱり、
テンチョーは眼鏡を外していた。

コンタクトにしたのね、きっと。

まさか突然と視力が上がったわけじゃないでしょうし、ね。


テンチョーが担当（給油）になったら、
「眼鏡やめたんですか？」
って聞こうと思うのに。なかなかタイミングが合わない。

走り去る車窓からテンチョーを発見することはあっても、
なかなか入店して確保（捕獲？）するまでに至らない。


今日も、せっかくのチャンスを逸してしまった。

あーあ。


しかし、テンチョーの横顔って誰かに似ている。って思う。

しみじみ思って、しみじみ考える。


(゜O゜;アッ！！

テンチョーの横顔って、まっきーに似てるんだ！

まっきーなんだ、そっか。まっきーか！


ちょっと紅い頬。つぶらな瞳。小作りな顔立て。


まっきーなんじゃん。


私の好みって、うちの娘の横顔だったのか・・・・・・。

髪を切ったら、まるでそのもの。