淘汰されとるけん

　わしの行動範囲からいえば、ご近所といえる温泉がきょねんから軒並み閉店しとるけん。

具体的にいえば、さがみっぱらの大野台、高尾山の手前、多摩境……、

おおよそ南大沢から半径１０キロ圏内じゃ。

いずれも経営不信とは思えんのじゃが、理由はさまざま。

施設の賃貸契約だの、老朽化だのじゃな。

それに対して新しい温浴施設ちうのは聞かんようになったのう〜。

２０００ねん代にはタケノコが生えるみたいに、そこらぢうに作られとったのにのう……。

聞くんはせいぜいリニューアルくらいじゃけん。

さすがに近接地に集ちうしすぎたんじゃろか？。

自然淘汰ちうハナシかものう……。

そもそも今どきの施設、箱根湯本の”天山”ちうモデルケースの模倣じゃけん。

施設が似たカンジで泉質も大差がなければ、仕方のないハナシじゃけん。

この状況で残っていくんが、ホンモノちうコトなんかのう……。

ただ大手のチェーンが強みを見せとるのが気にいらんけん。