町内のラジオ体操が始まりました。
町内会での行事ではなく、我々福祉ボランティアが交代でお世話しています。
日曜だけ9月迄です。
三十数人が集まります。
始まる前のこと、一人の男性がショボンとしています。
80代の方で、今奥様が骨折で入院なさっています。
男性はまるで母親がいなくなった幼児のように心細げです。
近づいて
「どうですか? 奥さまは?」
「うん、最初は2週間の入院ってことだったのに、リハビリがあるから3ケ月だって」
「リハビリすれば、お元気にまた歩けるようになられますね」
「病院に行っても会わせてもらえない」
「コロナのせいですね。お電話はできますよね」
「うん、電話では話してる、ちょっとだけね」
「もうオレ、頭が変になりそうだよ、アンタの名前も分らん」
「あら、私はそこの○○ですよ」
「あ、そうか、人の名前覚えきらん」
「もうみんなそうでしょうよ? 私だって覚えられないですよ」
男性が朝早いラジオ体操に出て来られるのは、人恋しからかもしれません。
週1回でもご近所と顔を合わせて言葉を掛け合う。
お互いが安否確認をする。
そういう意味でもこのラジオ体操は良いことだと思いました。