■ 『法王』と『教皇』／日本は？

駐日ローマ法王庁大使館とバチカンは名称変更求めていない
すでに削除されているが、協議会のウェブサイトには、かつてこんな文言もあった。

「日本政府に登録した国名は、実際に政変が起きて国名が変わるなどしない限り、変更できないのだそうです。こうしていまでも『法王』と『教皇』が混用されているのです。皆様には、『教皇』を使っていただくよう、お願いする次第です」
ただ、この「ローマ法王庁」の名称問題が18年2月の衆院予算委員会で取り上げられ、河野太郎外相（当時）が

「直ちに駐日ローマ法王庁の大使並びに大使館及びバチカンに問合せをいたしましたが、いずれからも名称変更を求めていないという御返答でございました」
と答弁。15年に黒海沿岸にある国「グルジア」の呼び名を「ジョージア」に改めたことを引きあいに、希望があれば呼称を変更する可能性に言及していた。



「いずれの大使館からも名称変更の要請がありましたときには、外務省としてしっかり対応をする」
政府が「教皇」の使用を決めたことで、メディアも歩調を合わせつつある。例えば朝日新聞は11月20日から22日にかけて広島県版で「ローマ法王　広島に」と題した連載を掲載したが、最終回の22日のタイトルだけ「ローマ教皇 広島に」。最後に「法王の表記を『教皇』に改めました」という注意書きが入った。11月22日夕方の時点では、朝日以外にも毎日、共同、時事、NHKが「教皇」とする一方で、読売は「法王」、日経は「ローマ教皇（法王）」とし、産経はウェブ版で「『ローマ教皇』に表記を変更します」との「おことわり」を掲載している。



日本にキリスト教をもたらしたのは…
2019年11月23日 4時08分

キリスト教は、日本にどのようにしてもたらされたのでしょうか。その歴史をまとめました。

日本にキリスト教をもたらしたのは、フランシスコ・ザビエルです。
室町時代の1549年、宣教師として鹿児島に渡来し、布教活動を始めました。

その後、多くの宣教師が日本に派遣され、教会の建設や、学校・病院の開設を通じて信者を増やしていきました。「キリシタン大名」も誕生しました。

しかし、安土桃山時代に豊臣秀吉がキリスト教の布教を禁止する「バテレン追放令」を出したほか、江戸時代には、徳川家康が禁教令を出し、日本のキリスト教徒は激しい迫害にあいます。
300年にわたる禁教が解かれたのは明治時代になってからでした。

迫害の歴史は世界的に知られていて、2016年には、遠藤周作の小説「沈黙」がハリウッドで映画化されたほか、去年は長崎県と熊本県にある「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、ユネスコの世界遺産に登録されました。

カトリック教会では、ローマ教皇庁が、信仰を貫いた人などに「聖人」や、それに次ぐ「福者」という称号を送っていて、日本では、フランシスコ・ザビエルや、長崎で殉教した日本人が「聖人」として認められたほか、江戸幕府から追放されてフィリピンのマニラに移り住んだキリシタン大名高山右近や、日本人として初めてエルサレムに巡礼したペトロ岐部などが「福者」に認められています。現在日本にはおよそ44万人のカトリック信者がいます。


日本は、どっち？

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★　スケジュール

2019年11月23日(土)・ローマ法王の予定
2019年11月23日(土)の、ローマ法王の予定は、

朝、タイのバンコクを出発後、東京に到着し、

セレモニーに出席します。

時間 行事 場所
9:15 フェアウェルセレモニー バンコク軍用航空ターミナル２
9:30 飛行機で東京へ出発
17:40 東京に到着 羽田空港
17:40 ウェルカムセレモニー 羽田空港
18:30 司教との集い ローマ教皇庁大使館


11月23日(土)・ローマ法王・訪問場所の詳細
23日(土)に来日し、ローマ法王が立ち寄る場所は、

『羽田空港』と『ローマ教王庁大使館』になります。

●羽田空港

名称 羽田空港
住所 東京都大田区羽田空港
電話番号 03-6428-0888
最寄駅 羽田空港国際線ターミナル駅
羽田空港は、川崎、蒲田の東に位置します。



●ローマ教皇庁大使館

名称 ローマ教皇庁大使館
住所 〒102-0075 東京都千代田区三番町9－2
電話番号 03-3263-6851
最寄駅 JR市ヶ谷駅より徒歩10分
東京メトロ半蔵門駅より徒歩7分
『ローマ法王庁大使館』は、千代田区にあり、

市ヶ谷駅からは、徒歩10分になります。






2019年11月24日(日)・ローマ法王の予定
2019年11月24日(日)の、ローマ法王の予定は

朝、東京を出発して、長崎・広島と、訪問したのちに、

東京に戻って来ます。

時間 行事 場所
7:00 飛行機で長崎へ出発 羽田空港
9:20 長崎に到着 長崎空港
10:15 核廃絶に向け教皇のメッセージ 原子爆弾爆心地公園(松山町)
10:45 日本二十六聖人殉教者(Mar教者)への表敬 西坂公園(西坂町)
12:00 昼食 長崎大司教館(橋口町)
13:30～15:30 ミサ・教皇の説教 長崎県営球場(松山町)
16:35 飛行機で広島へ出発
17:45 広島に到着 広島空港
18:40 平和のための集い・教皇のメッセージ 広島平和記念公園
20:25 飛行機で東京へ出発
21:50 東京に到着 羽田空港
※Mar教者とは、主にキリスト教の殉教者のことを指します。



11月24日(日)・ローマ法王・訪問場所の詳細
●長崎空港

名称 長崎空港
住所 〒856-0816 長崎県大村市箕島町593
電話番号 0957-52-5555(長崎空港管内案内所)
最寄駅 大村駅より車で11分
『長崎空港』へは、『大村駅』より、バスやタクシーを利用することで、

11分ほどで、到着します。

●原子爆弾爆心地公園(松山町)

名称 原子爆弾爆心地公園(平和公園内)
住所 〒852-8118 長崎県長崎市松山町
電話番号 095-822-8888(長崎市コールセンター)
最寄駅 路面電車、平和公園駅から徒歩１分
『原子爆弾爆心地公園』は、長崎の『平和公園』のことです。



ここには、昭和20年(1945)8月9日11時2分に、

アメリカのB29爆撃機から、投下された『原子爆弾』が、

爆発した中心地の指標として、昭和43年(1968)に、建てられた石碑があります。



●西坂公園(西坂町)

名称 西坂公園
住所 850－0051 長崎県長崎市西坂町７－８
電話番号 095-829-1184(長崎市中央総合事務所 地域整備2課)
最寄駅 JR長崎駅から徒歩5分
『西坂公園』は、『日本二十六聖人殉教地』として、

1950年から、バチカンが公式の巡礼地として指定している場所です。


ここでは、豊臣秀吉の『キリシタン禁止令』により、

1597年2月5日、フランシスコ会宣教師の6人と、日本人信徒20人の

計26人が、処刑されました。



●長崎大司教館(橋口町)

名称 長崎大司教館
住所 〒852-8114 長崎市橋口町1番1号
電話番号 095-843-4188
最寄駅 平和公園駅より徒歩10分
長崎の大司教館は、『平和公園』の近くにあり、

『平和公園駅』からは、徒歩10分ほどになります。


●長崎県営球場(松山町)

名称 長崎県営球場(長崎ビッグNスタジアム)
住所 長崎県長崎市松山町２－５
電話番号 095-845-2259
最寄駅 大崎駅から徒歩１分
キャパシティ 25,000人
長崎ビッグNスタジアムは、平和公園の近くで、

大崎駅から徒歩1分になります。


11月24日(日)の13:30～15:30に、

ローマ法王が、ミサを行う予定です。

●広島空港

名称 広島空港
住所 〒729-0416 広島県三原市本郷町善入寺64番31
電話番号 0848-86-8152
最寄駅 JR白市駅よりバスで約15分
『広島空港』へは、『白市駅』などより、

リムジンバスをご利用いただけます。


●広島平和記念公園

名称 広島平和記念公園
住所 〒730-0811 広島県広島市中区中島町１
電話番号 082-504-2390
最寄駅 広島電鉄、原爆ドーム前駅より徒歩約9分
『広島平和記念公園』は、『原爆ドーム』の近くにあり、

原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈念して、

昭和30年(1955)に、完成した、都市公園になります。



『広島平和記念公園』にある、慰霊碑より、原爆ドームが望めます。

慰霊碑

原爆ドーム





2019年11月25日(月)・ローマ法王の予定
2019年11月25日(月)の、ローマ法王の予定は

終日、東京に滞在し、『天皇』や『首相』、

要人及び、外交団らと会うために、以下のスケジュールで、各地を訪れます。

時間 行事 場所
10:00 東日本大震災被災者との集い・教皇の講話 ベルサール半蔵門
天皇と会見 皇居
11:45 青年との集い・教皇の講話 聖マリア大聖堂
教皇使節団との昼食 ローマ教皇庁大使館
15:30～17:45 ミサ・教皇の説教 東京ドーム
首相と会談 首相官邸
18:40 要人および、外交団らとの集い・教皇の講話 首相官邸
11月25日(月)・ローマ法王・訪問場所の詳細


●ベルサール半蔵門


名称 ベルサール半蔵門
住所 〒102-0083 東京都千代田区麹町1－6－4
住友不動産半蔵門駅前ビル２F
電話番号 03－3265-9301
最寄駅 JR四ツ谷駅より徒歩14分
有楽町線、麹町駅より徒歩6分
半蔵門線、半蔵門駅、3番出口直結
キャパシティ 462席


ベルサール半蔵門は、半蔵門駅のすぐそばにあります。


●皇居

名称 皇居
住所 〒100-0001 東京都千代田区千代田1番1号
電話番号 03-5223-8071(宮内庁:管理部管理課参観係)
最寄駅 JA有楽町駅より徒歩１分
東京メトロ、大手町駅より徒歩１分
『皇居』は、徳川幕府のお城(江戸城)であったものが、

明治元年に、皇居となりました。



●聖マリア大聖堂

名称 聖マリア大聖堂(カトリック関口教会)
住所 〒112-0014 東京都文京区関口３－１６－１５
電話番号 03-3945-0126
最寄駅 東京メトロ、江戸川橋駅より徒歩約11分
『聖マリア大聖堂』は各国にあり、

日本では、『カトリック関口教会』のことを指します。

●東京ドーム

名称 東京ドーム
住所 〒112-0004 東京ドーム文京区後楽1丁目3-61
電話番号 03-3811-2111
最寄駅 水道橋駅より徒歩約５分
キャパシティ 46,000人
●首相官邸

名称 首相官邸
住所 東京都千代田区永田町二丁目3番1号
電話番号 03-3581-0101
最寄駅 溜池山王駅より徒歩５分
『首相官邸』は、永田町の『国会議事堂』の近くにあります。

『溜池山王駅』からすぐそばです。





2019年11月26日(火)・ローマ法王の予定
2019年11月26日(火)の、ローマ法王の予定は

朝から、『上智大学(ソフィア大学)』を訪問して、朝食を取り、

同じ敷地内にある、

『クルトゥルハイムチャペル』や『イエスズ会SJハウス』を訪れます。

その後、午前中のうちに、ローマへ向かい出発します。

行事 場所
7:45 イエスズ会員とプライベートなミサ 上智大学クルトゥルハイム・チャペル
イエスズ会員と共に朝食 イエスズ会SJハウス
9:40 病気や高齢の司祭を訪問 イエスズ会SJハウス
10:00 上智大学訪問・教皇の演説 上智大学(ソフィア大学)
11:20 フェアウェルセレモニー 羽田空港
11:35 飛行機でローマへ出発 羽田空港
17:15 ローマに到着 フィウミチーノ空港


11月26日(火)・ローマ法王・訪問場所の詳細
●上智大学

名称 学校法人上智大学(SOPHIA UNIVERAISY)
住所 〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7番1号
電話番号 03-3228-3111
最寄駅 四ツ谷駅より徒歩５分
以下の、『クルトゥルハイム・チャペル』と『イエスズ会SJハウス』も、

『上智大学』の近くにあります。

●上智大学クルトゥルハイム・チャペル

名称 上智大学クルトゥルハイム・チャペル
住所 上智大学キャンパス内
電話番号
●イエスズ会SJハウス


名称 イエスズ会SJハウス
住所 上智大学キャンパス内
電話番号 03-3238-5111




ローマ法王・来日時の宿泊場所は？
ローマ法王の宿泊場所は、明らかになっておりません。

ただし、ローマ法王は、日本滞在時の夜には、全て都内にいます。

そのため、都内に宿泊する予定でしょう。



38年前のローマ法王の来日の時は、

『ローマ教皇庁大使館』に宿泊していました。



そのため、夜は、すべての日に東京に戻ってきていることを

踏まえまして、

今回も、『ローマ教皇庁大使館』に宿泊するのではないかと考えます。

ローマ法王とは？

称号 第266代ローマ教皇
名称 フランシスコ
教皇就任日 2013年3月13日
本名 ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ
生年月日 1936年12月17日(82歳)
出生地 アルゼンチン
出身校 ブエノスアイレス大学


ローマ法王とは、教皇のことで、

カトリック教会の最高位聖職者の称号になります。



2019年現在の教皇は、『フランシスコ教皇』で、

第266代目の教皇になります。

フランシスコ教皇と日本の関わり
フランシスコ法王は、

核廃絶や、死刑廃止を訴えていて、

時折、日本の長崎や広島について、メッセージを送っています。



例えば、

2014年には、

「人類はヒロシマ、ナガサキから何も学んでこなかった。・・・原子力エネルギーは人類に莫大な利益をもたらしたが、科学は人間性を破壊することにも使われてきた…核兵器が使用されている今日、まさに広島と長崎のように我々はゼロからスタートしなければならないだろう」

と、話しています。



さらに、2015年8月9日には、次のように話します。

「両都市（広島、長崎）への原爆投下は70年もの長い時を経てもなお私たちに恐怖と嫌悪を誘発させる」

「広島と長崎への原爆投下は科学と技術のゆがんだ使用がなされたときにおきた、人間性の巨大な破壊の象徴である」

このように、核に対する反対を表明しており、

核兵器廃絶に積極的です。

フランシスコ法王を知る
フランシスコ法王について知るには、

フランシスコ法王の挑戦や、改革についての

書籍を読むと良いでしょう。



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バチカン市国とは？

ローマ教皇は、『バチカン市国』に住んでおり、

『バチカン市国』(通称バチカン)は、

イタリアはローマの北西部に位置します。



人口は約800人で、国土面積は、世界最小の国家になります。

東京ディズニーランドよりも、狭い面積です。






38年ぶりの来日？
ローマ法王の来日は、38年ぶりになります。



しかし、今回来日するのは、

先ほどお伝えしたとおり、『フランシスコ法王』で、

38年前に日本を訪れたのは、『ヨハネ・パウロ二世』です。



『ヨハネ・パウロ二世』は、38年前の

1981年2月23日～2月26日に、

日本に滞在して、東京、広島、長崎と訪問されました。



38年前のローマ法王の来日についての詳しい記事は、

以下の関連記事を、併せてご覧ください。

●関連記事

⇒ 『ローマ法王の来日・前回は1981年！過去の日程(スケジュール)の詳細』

さいごに
このページでは、

38年ぶりに来日する、『ローマ法王』について、

日本滞在中の詳しいスケジュールや場所をお伝えしました。



『フランシスコ法王(ローマ法王)』は、

2019年11月23日(土)から11月26日(火)まで、

日本に滞在します。



11月23日(土)は、羽田空港に到着し、

11月24日(日)は、東京を出発して、長崎、広島を訪れます。

11月25日(月)は、終日東京で、各地を訪問し、

11月26日(火)は、朝から、上智大学を訪問して、

同日の午前中には、ローマ行きの飛行機で帰省します。



前回のローマ法王は、38年前に来日したということです。

次はいつ来日するかわかりませんので、

『ローマ法王』に会えるのは、一生に一度かもしれませんね。