かりん暮らし

ヴィーガンでアニマルライツな起業家です。

あまりに残酷な娯楽

2008-01-23 10:39:09 | 地球のコト
今日はコメントでも言われていた、闘牛についてお話したいと思います。

命を賭けた人間と牛の格闘技“闘牛”の起源は
農作物の豊作を祝う儀式として始められたと言われています。
世界的に有名なのはスペインの“闘牛”ですが、
これにもやはりたくさんの問題があるようです…

“闘牛”は観客を呼べるエキサイティングなショーで、
より興奮させるために様々な事をします。

数日間暗い檻に閉じ込め、餌をあげず、ストレスをつのらせたり
薬品の投与などにより、視覚を奪い、不安にさせたりします。
そのように牛が自由になりたいという欲求を募らせたのち
いよいよショーが始まります

1人のマタドールと馬に乗り銛(もり)で牛を突いて怒らせる役目のピカドールが
2人出てきて、そしていよいよ牛が登場します
歓声が上がり、ピカドールが馬をあやつり、牛の肩に
何本もの銛を刺していきます。
銛が突き刺さったために牛の肩や首の筋肉が動かなくなり
牛は苦しさと痛みから逃れようとしますが、だんだんと弱っていくのです。

次に最期の仕上げをするマタドールが現れ
赤いケープを翻し、牛を挑発し、スタジアム内一杯に牛を走らせます。
牛は翻すケープに興奮して何度も突進するたびに急回転させられ
身体に突き刺さった銛は深く食い込み、体力を奪っていくのです。

銛の先の矢じりには逆鉤が付いているので一度突き刺せば
どんなに激しく動こうと外れません。
逆に暴れれば暴れるほど食い込んで出血が激しくなるのです。

そしていよいよクライマックスです
マタドールは弱りきった牛の心臓を狙うのですが一度で止めをさせないと
動かなくなるまでさらに何本もの銛が牛の身体に突き刺されます。

マタドールは倒した牛の耳と尻尾を切り取り
観客に投げ、得意げに会場を後にします。
ですが、この状態であってもまだ、牛は絶命していない事が多いそうです。

“闘牛”を見る人の90%は外国人観光客だといいます。
私たちが旅行会社などで何気なく予約する“オプション”のため
牛は無駄に戦い、殺されていくのです…

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4 コメント

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Unknown (みぞ)
2008-01-23 14:08:04
以前何かのテレビ番組で、闘牛の最中にマタドールの人が牛に突き飛ばされて全身骨折したと言っていました。
命は取り留めたものの、一時は危なかったのだと解説されていました。
そのVTRを見た番組ゲストと観客は人が飛ばされるシーンで声を上げてマタドールの体を心配していました。
私はむしろその後の牛の方が気になりました。
興奮して声を上げる意味が違くないですか?
闘牛なんてしなければ元々こんな事にはならないのでは?
なんて思うのですが。。。
弱りきって倒れる牛を背に歓声を浴びるマタドール達。
何の為の歓声なのか?
全くわかりません。
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みぞさまへ (かりんまま)
2008-01-23 16:00:38
ほんとですね、テレビでやるのはいつも勇敢な男たちのこと…
牛はなんか物のような感じです。
どちらにしろ、牛なんか食べられちゃうんだから
いいや、と思っているのでしょうか…
娯楽のために動物を殺すのは人間しかいないそうです

一番知能が高いと言われている人間、
でも一番愚かなのかもしれません
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Unknown (おり~ぶ)
2008-01-23 22:18:05
闘牛を見る人の90パーセントは、外国観光客ですかぁ・・・。
やっぱりお金の世界なんですね。

なんだかな~。人間って怖いですよね。
私・ダンナとかに良く言いますが、次生まれ変わったら、お金の無い世界に生まれたいって・・・。
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おり~ぶさま (かりんまま)
2008-01-23 22:28:26
何気なく付けたオプション、イルカと遊び
闘牛を見て、サファリパークへ行く…
みんな動物にとっては迷惑そのものです。

わたしは次に生まれ変わったら
ただの雑草になりたいです。
風を感じ、お日様に喜び、雨に歌う
ちょっとメルヘンすぎましたね?
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