かりんが2才半で死んでしまったのは今年の4月。
しっぽの先を怪我して病院に連れていった。先生曰く、
「こんな事で何か有る訳ないから大丈夫」と。
2~3日して、しっぽの先がどんどん腐っていき、骨が見えてきて。
あわてて病院へ行くと、「再生するかもしれないから平気」と
こーんな事で来るなよって感じの先生。
愚かな事にその時の私たちは医者なんだから
その先生が言うことが正しいと信じきっていた。
そんなもんなのかって。
5日過ぎから元気が無くなり、6日目に熱を出して
病院へ連れて行くと即入院。
また元気になって戻ってくると思っていた。
主人は仕事で東京に行っていたので
夕方に私一人で面会に行くと
先生はぐったりとしたかりんを連れてきて、
「今日がヤマでしょう。」と。
えっ、えっ、うそでしょう‥
何を言っているのかわからなかった。
目もうつろなかりんを見てかわいそうで
病院を出た途端涙があふれ出た
。
しばらく道にへたりこんでわんわん泣いた。
気が狂いそうで、夢なら覚めて欲しいと叫びだしそうになった。
少し落ち着いて、主人に電話して
こちらに戻ってもらい
夜、点滴をしたままのかりんを家に連れて帰ると
時々どこか痛むのか、全身をつっぱり
うぉぉぉんと叫び声を上げる。
その度に撫で擦り、
「かりん、がんばれ、かりん」と必死で伝えた。
一晩中そのくりかえしの後、朝を迎えても
かりんは生きていた。
ああ、ヤマを越えたんだ!と家族で喜んだ。
朝、病院に連れて行くと、先生は
「脳に障害が残るかもしれませんね」と。
帰り道、主人がポロっと言った。
「かりんのために、安楽死させた方が」
私は必死で反対した。
もしもかりんが、脳に障害が残り、
寝たきりになろうと、垂れ流しだろうと
きっとかりんはそばにいて、生きたいと思っていると。
頑張ってリハビリして
そうしたら少しずつ回復するかもしれない。
主人も、「そうだね、みんなで頑張ろう!」と、言ってくれた。