旅館木塵Blog『調子にのるとオチがある』

旅館木塵の息子が綴る、特殊希少生物『木塵のオヤジ』の観察日記。
白馬の魅力をそえて…

第13回 プラモデルつくろう レポート

2015-01-31 15:15:00 | Weblog
第13回プラモデルつくろうのイベントの様子です。

イベントレポート


そのときイベント参加者は食堂にいました。
食堂の入り口付近でみんなの見える場所に僕は立っていました。
最後の1人のお風呂上がりを待って飲み会をやろうと声をかけていました。
少し揺れ始める。
なかなか収まらない。
屋根雪が落ちる様な「ゴゴゴゴゴ」という重低音。
「少し大きいですね。」

床が無くなる?いや吹き飛ばされているんだ。
参加者の人達、机、椅子、プラモデルが浮き上がって床の上を滑っている。
転びながら見えた光景。

ガラスの割れる音。
停電になり蓄電灯に切り替わる。

とにかく外へ逃げなくては
お客さんを誘導。
このとき火事場の馬鹿力で机を片手で持ち上げて通路確保してしまう(これはヤバい。やめよう、と思う。次の日背筋に激痛が走る事となる。)

お風呂のお客さんは津波に襲われたそうです。
外に出た所で1人足りない。
遅れて地下から出て来て全員確保。

そうだ、暖炉が焚きっぱなしだ。
確認すると暖炉は倒れ、中で未だ火が燃えている。
消化器。まさか自分の家の中で使う事になろうとは。
薪は未だ燃えている。
お風呂の水を運んで消火。

地下室でストーブを使っていた。
確認しに行くと自動に消えていた。
ボイラーも安全に止まったようだ。
しかし、灯油の配管が破損したらしく灯油臭い。
危ないな。

外に出るとちょっと視界が広くなる。
あれ?周りの家(土蔵や車庫、近所の家)が倒壊してる。
サイレンがうるさい。
あ、灯油タンクが倒れて5mも向こうに吹っ飛んでる。
これ以上家の中には漏れなくて済むな。

「俺ダメかもしれない」
お客さんの声にゾッとする。
大量の出血をしている。
止血手当をして、すぐ救急車の手配をする。

お客さんには部屋から布団を持ち出して、車の中にいてもらう。
友人のホテルでお客さんの受け入れをしてもらえる事となった。

この威力じゃ白馬中壊滅的だろうと思っていました。
八方は大丈夫と聞いて信じられませんでした。

消防団としての活動もしなくては…
見回りに行くと
すぐ後ろの宿が倒壊して、お母さんが挟まっている。
助けを呼ぶが…他の地区から来た。
え?そっちは大丈夫なの?

ここだけなのだそうです。
来る時に道が割れたり、めくれたりして遅れたそうです。
白馬中で人が死に、火事が起こっていると構えていましたが、ここだけなのだそうです。
目に見えるものが全て現実的でない。

決して夢じゃない。

お客さんの寝る所を確保が出来たので一安心。
しかし、大変な事になった。

気を抜くと泣き崩れそうになる。
でもなんだかテンションはハイでいちいち笑っちまう。



食堂にあった時計。

壁から落ちて電池が外れた。
世界中の時計カタログと同じ時間で止まりました。
美しい針の角度ですね。


皆さんの協力のもと、2015年11月22日10時8分に電池を入れ直しますよ。
また木塵の時を刻みます。
1年間のお休みとさせて頂きます。

http://www.hakubagoryu.com/mokuzin/