木炭譚 -Small is beautiful and useful-

環境文化の実践ブログです。大量生産大量消費大規模流通では得られない時間、空間、人間の3つの「間」を大切にした実践日記。

ペットボトル入れ

2013-10-25 00:13:31 | 紐結び
10月25日
ネットの部分に「デコレーション」をつけました。デコレーション部分で意外と紐の長さが必要で、3m×4本です。「結び」は、淡路つなぎ、あわび結び、こま結び、左右結び、四つ編み、玉結びを使っています。


10月17日
ネクタイをとりました。ペットボトル入れの取っ手の部分を写真のように一度クロスさせることでテーブルの上に置いて置いても紐がずり落ちなくなりました。


10月17日
今までのものは、飲む時にネクタイにあたる部分がどうしてもジャマになります。そこでペットボトル自体を替えてみました。本末転倒?。ついでながら、このペットボトルのお茶は「振ってつくる緑茶」です。


10月9日
大人の落ち着きをイメージして「シックパンサー」と「ブルー、レッド&ゴールド」を作りました。ネクタイにあたる部分を除いて、必要な紐の長さはそれぞれ2m×4本です。


10月3日
お花見用「ピンクパンサー」型ペットボトル入れをつくりました。


9月26日
これまでは「ワイルド系」を作りましたが、「かわいい系」にも挑戦しました。ボトルネックを締めるバンドはミサンガ兼用です。次は来年のお花見用に「桜」をイメージしたものを作ります。




9月10日
この夏、使ってみましたがペットボトルをテーブルなどに置くとケースがずり下がって締まりがありませんでした。そこでバンドを付けました。ボタンにあたる部分は「玉結び」、ボタン孔にあたる部分は「こま結び」です。






8月6日
取っ手の部分を改良してトッテモ良くなりました。


ペットボトルを入れる時も先ずは写真のようにネットの底面を揃えて置き、


その上にペットボトルを乗せ


取っ手を引き上げればOK。トッテモ簡単。
バッグに付けても便利です。

なお、底面は「アワビ結び」8個で平面を作り、ネット部分は「アワビ結び」と「こま結び」、取っ手の部分は「こま結び」です。このペットボトル入れは太さ4mmの木綿紐6m(百円ショップで購入)を4本(1.3m×2本&1.7m×2本)に切って使っています。

ペットボトル入れを木綿紐で作りました。
自画自賛ですがラフでチョットだけオシャレ?

スギ炭の嵩比重

2013-10-21 11:46:37 | 目で見る木炭
10月21日
重量の測定を始めて53日経ちました。ほぼ気乾状態になっているはずです。重量は細かいスギ炭75g、中間のスギ炭55g、粗いスギ炭40g、になりました。嵩比重に直すと容器の容積が575ccなので、それぞれ、0.130、0.096、0.070になります。保水力に関する木炭の性能は、粒度分布で変化するので容量当たりで評価するのも正確ではなく、同じく、重量当たりで評価するのも、粒度分布の他にその時の含水量で重量が変わりますので正確な評価はできないことになります。しかし、出荷時に袋詰めにされた木炭はほぼ気乾状態にあると見做せますので、保水性を高める目的で農地の土壌改良に使う場合は粒の大きな木炭、すなわち、木炭内部の空隙の大きな木炭を使用するのがより有効だと考えられます。また、本ブログでご紹介しているスギ炭のみを培土に用いる「炭de緑化」の場合は木炭内部の空隙が大きい木炭だけでは木炭の粒と粒との間の空隙が大きくなってしまいますので、この空隙を埋めるために細かい木炭も混ざっていることが有効と考えられます。
 今後、保水性と排水性について、農地の土壌(黒土)に対するスギ炭の土壌改良効果についての確認実験を始めるつもりです。なお、地球温暖化防止に寄与する木炭施用による農地への炭素貯留効果を評価するには気乾重量と、炭化温度で変化する木炭中の炭素の割合、木炭製造時のCO2発生量を明確にしておく必要があります。詳しくは、ブックマーク「国土環境保全活動」⇒「温暖化防止」を参照してください。


10月13日
46日間の自然乾燥で、細かいスギ炭は140g、中間のスギ炭は120g、粗いスギ炭は105g、の水分を蒸発させました。試料は未だ気乾状態になっていない可能性があり、今後も重量の計測をしますが、同じ容積ならば細かいスギ炭のほうが保水量が多い結果になりました。スギ炭の重量当たりの保水量に換算すると、細かいスギ炭165g/100g、中間のスギ炭200g/100g、粗いスギ炭233g/100gになります。スギ炭内部にある空隙が保水能力に大きく寄与していることが改めて確認できました。この実験はスギ炭の保水能力を求める目的ではなく、炭の粒の大小による容積当たりの保水量の相違を明らかにする目的ですのでスギ炭の保水能力については「農地土壌の保水性」を参照してください。


9月3日
【粒子の大きさと保水力】
気乾状態で同じ重さならば、粒子が大きいほうが保水力が大きいことが皮膚感覚で判りました。水に浸けておいたスギ炭の水をきっから、同じ重さの試料を2つ用意しました。1つはそのままにして、他の一つは指先で摺り潰して細かくしました。写真を見ると一目瞭然ですが潰した後に大きな粒子の中に保水されていた水が出てきています。

 

それでは、同じ体積では細かいのと大きい粒子のスギ炭ではどちらが保水力が大きいのでしょうか?


8月27日
土壌改良資材としてのスギ炭は、例えば、20リットル袋入りで660円などと容積表示で販売されています。燃料とか地球温暖化防止に貢献する土壌炭素貯留量は重量表示が適していますが、土壌改良資材としては容積表示が適しているのでしょう。ただし、容積表示ではスギ炭の粒の大小や含水量によって重量表示との1対1の対応がつきません。保水能力や排水能力は単に容積だけの関数ではないかもしれません。この視点からスギ炭の嵩比重について調べます。
【粒の大きさによる嵩比重のちがい】
1)市販のスギ炭を粗いふるいでふるった粒子が粗い炭
2)市販のスギ炭そのままの炭
3)市販のスギ炭を手でつぶした細かい炭
上記3種類を同一の容器(自重75g、容積575cc)に入れ、重さを計りました。表示は容器重量を差し引いた値です。
1)粗い炭     150g⇒嵩比重0.26
2)そのままの炭  180g⇒嵩比重0.31
3)細かい炭    225g⇒嵩比重0.39
   粗い炭         そのままの炭        細かい炭

  容器の自重      水を入れた容器の重さ

農地土壌の保水性

2013-10-13 09:18:15 | 目で見る木炭
10月13日
仮に現時点を気乾状態とすると容積300cc当たりの保水量は、川砂100cc、黒土175cc、広葉樹炭120cc、スギ炭150ccとなります。容積当たりでは空隙の部分も含まれますので重量当たりの保水量に換算すると、100g当たりの保水量は、川砂22g、黒土73g、広葉樹炭105g、スギ炭500gです。


気乾状態の300ccに水を100cc加えた試料を52日間、室内で自然乾燥させたデータから各試料の嵩比重を求めました。各試料300ccの気乾状態での重さは、川砂460g、黒土240g、広葉樹炭115g、スギ炭30gでした。嵩比重は、川砂1.53、黒土0.80、広葉樹炭0.38、すぎ炭0.10になります。


今後も、まだ気乾状態に達していない可能性もあり、また、外気の湿度などとの関連が顕われるかも知れませんので継続して重量の測定をします。

9月24日
気乾状態を目指して1ケ月の期間が経ちました。川砂は2週間で既に気乾状態になっていますが、黒土、広葉樹炭、スギ炭の重量はまだ漸減中です。最初の2週間は、それぞれの試料粒子の表面に付着して保水されていた水は毛管水として地面まで上昇して蒸発していましたが、その後は、試料粒子の穴などに入りこんだ水が出てきていると考えられます。ポーラスな試料程、これから後の保水量は多いと思います。


下のグラフは気乾状態の各試料300ccに100ccの水を加えたものの重量の減少推移です。川砂300ccの保水能力は上のグラフを参照すると丁度100cc程度だったようです。


9月12日
8月24日に測定した排水時含水重量から20日が経ちました。日々に測定している重量変化を下のグラフに示します。2週間程度で直線的な重量の低減は終わったようです。これから試料別の変化が期待できそうです。縦軸は試料重量「g」横軸は経過日数です。



次に気乾状態の各試料に同一量の水を加えた試料の重量低減の様子を以下のグラフに示します。同様に2週間程度の均一な重量減は終わっているようです。



8月26日 当日のデータを実験結果に追加
8月25日 当日のデータを実験結果に追加

8月24日
ペットボトルの底に孔を開けた容器に試料(川砂、黒土、広葉樹炭、スギ炭)を300ccずつ入れ、12時間程度水に浸して置き、水から出して5分後の重量を排水時含水重量としました。以下の重量は容器重量25gを差し引いた値です。なお、試料の土壌厚は5cmです。重力水が落ち切った後も気乾状態になるまで重量変化を測定した後で考察をするつもりです。試料は室内で管理します。
【重力水保持の実験】
       川砂     黒土  広葉樹炭   スギ炭 
含水重量
8月24日06時20分
排水時  495g    355g    225g   185g
10分後 490g    350g    220g   180g
20分後 490g    350g    220g   180g
30分後 490g    350g    220g   180g
1時間後 485g    345g    215g   180g
4時間後 485g    345g    215g   180g
8時間後 480g    345g    215g   175g
8月25日 475g    340g    205g   165g
8月26日 470g    330g    200g   160g



8月23日
「スギ炭の物理性」でスギ炭は団粒土壌の様に保水性も排水性も高いことが判りました。農地土壌にとって「排水性が高い」とは雨が降った時に土壌の気相を埋める水が速やかに重力で排水され、根が呼吸するのに妨げにならないことだと思います。一方で「保水性が高い」とはどういうことなのでしょうか。降雨量から重力水排水される水量を差し引いた、毛管水として農地表面から蒸発するか植物の根が吸収して気孔から蒸散する水量の合計が保水量だと考えると、根から水は植物に吸収されるが、毛管水による農地表面への上昇は抑える能力の高い土壌が「保水性が高い」と言えそうです。また、重力排水を数日にわたり抑える能力も保水力と言えそうですが、この実験は後日、併行して始めます。
 早速実験です。気乾の川砂、黒土、広葉樹炭、スギ炭の4種類の試料、それぞれ300ccです。その気乾試料にそれぞれ100gの水を入れました。容器には排水孔はありませんので日々の蒸発だけで重量が減っていくはずです。「保水性の高い」試料はその減り方が遅いはずです。降雨の影響が無い様に試料を室内で管理します。容器の重量50gを差し引いた重量で示しています(8月24日変更)。それぞれの試料が気乾重量に戻るまで測定を続ける予定です。

【毛管水保持の実験】
        川砂    黒土  広葉樹炭   スギ炭
気乾重量  460g   240g    95g    30g 
含水重量
8月22日  560g   340g   195g   130g
8月23日  550g   335g   190g   130g
8月24日  545g   330g   185g   125g
8月25日  540g   325g   180g   120g
8月26日  535g   320g   175g   115g
  
気乾状態の試料
      川砂          黒土         広葉樹炭          スギ炭
 
100cc含水試料(8月22日)