帰ってきたエイトマン8888

個人の日記です。

今の心境です

2011年04月04日 | 友人
3月は1日も仕事を休まなかったので、今日は午後から営業も兼ねて、母校野球部の手伝いに行った。その後は自宅マンション(地震以後はガソリンが無く通勤できないので、実家に避難していた)に帰り休養した。

ふと自分の口から「行っちまった???」だか、なんかの詩のフレーズが出て、思い出し調べた。最初は石川啄木を調べたが、その詩はない。ほどなく中原中也であることがわかった。以下の詩である。今の心境は、この詩だな、と思ったのに、作者も内容も出てこない。でもこれだった。この詩が沁み入った。

ネットではその詩の意味や解釈があるが、僕の解釈はこうだ。
「汚れ」とは「嘘」という意味だ。嘘にまみれることが「汚れる」ということだ。もう一つは、そのままに「心も体も汚れるということだ」。私はそう感じた。それは悲しい。この悲しさを感じるのだ。自分が汚れてきたことを感じたのだ。

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汚れっちまった悲しみに……

中原中也

『山羊の歌』より

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる

汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
懈怠のうちに死を夢む

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……

両写真:中原中也
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