自分が小さな時は
何か大きな仕組み
日本という国の信頼感が自然に生まれ
全てのものは
全くよくわからないけど
魔法のように精密に正確に
製品や商品が作り出され
届けられ
店頭に並ぶ
こういった信頼感をとても感じていました
10円ラーメン
10円テレビ
くそ高いし手に入らないゲームソフト
安いけど全く手に入らないお菓子
こういう話題はすぐさま広がり
安いことへの嬉しさ
希少価値への羨望心
もあるけれど
それが現実に生まれる
社会全体に対して
「絶対な安心感」
を感じていたのです
「絶対的な安心感」
何だかとても面白いと感じますが
とても純粋に
10円ラーメンや10円テレビを
感じていたのです
手に入らないゲームやお菓子の付録も
とても純粋に
感じていたのです
大人になって社会の仕組みがわかってくると
今までの感受性からの受け止め方は
残念ながらできなくなります
何で10円ラーメンをやったのか
何で10円ラーメン屋に
その後客が入らなかったのか
何で10円ラーメン屋が潰れたのか
何で10円テレビを売ったのか
何で10円テレビを売った販売店は
今もがき苦しむのか
何であのゲームはあんな悪どい方法で
売られたのか
何でその後メーカーの印象が悪くなったのか
何でそのメーカーがその後一目置かれる存在に
なったのか
何であんなに付録に火がついたのか
何であんなに店頭になくなってしまったのか
何で同じ現象を狙ったビジネスが
うまくいかないのか
大人は
社会を学び
業界を学び
国を学び
世界を学びます
この学びの中にすっぽりと
10円や希少性のメッセージ受け取った情動は
刈り取られてしまうのです
当たり前だと感じていた
自動的に動いている世界は
いつの時代も
たった今も
どれだけシステムに任せようが
全て人海戦術のような
人間のアナログの仕事によって
出来上がっている
そのアナログ仕事の担保は何か?
これは感情だと思うのです
「当たり前の世界」とは
全く離れている「感情」が
少なくと人間社会においては
最も重要なエネルギー原則であると重います
大人と子供の違いの一つに
その世界観の違いは間違いなくある要素
だと思います
在庫はいつでもあるわけではないのです
社会を作り出す感情が
社会の中で消費される感情を
いつでも支えていることを
大人はいつでも感じている必要があると
思います
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