もぐらたたき!

CDのレビューとかなんとか

A Trick of the Tail/Genesis

2014-12-31 23:28:50 | レビュー

<List>
1. Dance on a Volcano
2. Entangled
3. Squonk
4. Mad Man Moon
5. Robbery, Assault And Battery
6. Ripples
7. A Trick of the Tail
8. Los Endos

<Member>
・Phil Collins(Vocal, Drums)
・Tony Banks(Keybord, Guitar)
・Steve Hackett(Guitar)
・Mike Rutherford(Bass, Guitar)

1976 年リリースの7th。バンドはPeter Gabriel脱退という最大の危機を上手く乗り越えたと思います。Phil Collinsは以前リリースしたアルバム数曲でもリードボーカルを取っており、確かに声の質が良く似ていると思います。Phil CollinsがPeter Gabrielの曲を歌っているものを聴くとそれを強く感じます。が、Peter Gabrielが歌っているオリジナルを聴くと、似てると思っていたけど良く聴くとやっぱり違うじゃないかと思ってしまいます。Peter Gabrielから毒を抜いて健全になったという感じ。しかし、このアルバムはPhil Collinsで再スタートを切ったオリジナルですから、そういう観点から評価すると素晴らしく良く出来た作品だと思います。この作品もPeter Gabrielが気に入らなかった傑作「Selling England by the Pound」と同様、インストゥルメンタルパートの充実が素晴らしいです。みんなこんなに上手かったんですね。どの曲も良い曲ばかりですが、"Dance on a Volcano"、"Robbery, Assault And Battery"、"Los Endos"がテクニカルです。まぁ、Peter Gabriel時代の作品を全部集めてから次に手に入れるアルバムでしょう。


Borrowed Time/Diamond Head

2014-12-31 23:25:05 | レビュー

<List>
1. In The Heat Of The Night
2. To Heaven From Hell
3. Call Me
4. Lightning To The Nations
5. Borrowed Time
6. Don't You Ever Leave Me
7. Am I Evil

<Member>
・Sean Harris(Vocal)
・Brian Tatler(Guitar)
・Colin Kimberley(Bass)
・Duncan Scott(Drums)

1982 年リリースの2nd。このバンドの特徴は如何様な表現で捉えていいのか難しいですが、あえていうなら「ふわふわ」。「浮遊感」とか「漂う」とかそういう感 じです。Sean Harrisは正直上手いボーカリストとは思いませんが「ふわふわ」。ギターリフも「ふわふわ」でギターソロも「ふわふわ」な音階で、曲のストラクチャー も緩急をつけて「ふわふわ」。プロダクション等の予算の問題で「ふわふわ」になったのかもしれませんが、意図的に聴き手に「ふわふわ」を感じさせるように 作ったのだったとしたら敬意を表します。


U.K./U.K.

2014-12-31 23:21:35 | レビュー

<List>
1. In The Dead Of Night
2. By The Light Of Day
3. Presto Vivace And Reprise
4. Thirty Years
5. Alaska
6. Time To Kill
7. Nevermore
8. Mental Medication

<Member>
・John Wetton(Bass, Vocal)
・Eddie Jobson(Keyboards, Violin)
・Allan Holdsworth(Guitar)
・Bill Bruford(Drums)

1978 年リリースの1st。一定の水準の評価を獲得していてそれに異論を鋏むつもりはありませんが、個人的評価が難しいアルバムですね。面子は申し分ないです が、いろいろなアイディアを片っ端から試してみましたと言う感じでまとまりがないといいますか、アルバムとしての統一感があまり感じられませんおしい作品 です。Allan HoldsworthはU.K.でのキャリアを黒歴史と思っているようですね。プログレがやりたいWetton、Jobson側とジャズがやりたい Holdsworth、Brufordとの間で完全にまとまっていなかった。制作プロセスが違っていたらこのメンバーなら傑作が出来ていたのではないかと 思います。その点では2ndアルバムの方が意思統一が図られているのではないでしょうか。良いと思う曲は4人の「らしい」演奏が聴ける"In The Dead Of Night"、ドラマティックな展開を見せる"Nevermore"、ジャジーな"Mental Medication"。嗚呼、John WettonってこんなにBassが上手かったんだ…


Eat 'Em and Smile/David Lee Roth

2014-12-31 23:17:49 | レビュー

<List>
1. Yankee Rose
2. Shyboy
3. I'm Easy
4. Ladies' Nite In Buffalo?
5. Goin' Crazy!
6. Tobacco Road
7. Elephant Gun
8. Big Trouble
9. Bump And Grind
10. That's Life

<Member>
・David Lee Roth(Vocal)
・Steve Vai(Guitar)
・Billy Sheehan(Bass)
・Gregg Bissonette(Drums)

1986 年リリースの1st。David Lee RothがVan Halenを脱退して編成したメンバーはVan Halenへのあてつけのような卓越した技術を持ったミュージシャン達でした。それまで上手いけど変態なギタープレイで万人に理解されなかったSteve Vaiと、Talasというマイナーなバンドで1人気を吐いていたBilly Sheehan。活躍の場を与えられて弾きまくっています。しかも素人にも何をやっているか非常に判り易い形で。2人のベストプレイはこの作品かも知れま せん。特に"Shyboy"と"Elephant Gun"は2人共凄まじい速弾きでハモります。"Yankee Rose"、"Shyboy"、"Goin' Crazy!"、"Elephant Gun"が良いですね。ホーンを導入した"I'm Easy"や女性コーラスを導入した"That's Life"等を聴いているとそれまでのVan Halenにおける散漫さはDavid Lee Rothの持ち込んだものだったのだなと思いました。散漫ながら30分程度の作品であることが聴き手の緊張感を持続させるのに有効であったと思っていま す。


5150/Van Halen

2014-12-31 23:09:47 | レビュー

<List>
1. Good Enough
2. Why Can't This Be Love
3. Get Up
4. Dreams
5. Summer Nights
6. Best of Both Worlds
7. Love Walks In
8. 5150
9. Inside

<Member>
・Sammy Hagar(Vocal)
・Eddie Van Halen(Guitar, Keyboard)
・Michael Anthony(Bass)
・Alex Van Halen(Drums)

1986 年リリースの7th。ボーカルがDavid Lee RothからSammy Hagarに変わりました。Van Hagerなどと揶揄されていましたが、ポジティブに捉えたいです。どうでしょうか、David Lee Roth時代の方が圧倒的に支持されているような気がしますが、私はVan Halenのアルバムの中では"5150"が一番優れた作品だと思っています。David Lee Roth時代のVan HalenのアルバムというとEddie Van Halenは上手いのは変わらないのですが、1stの頃からやたらとカバー曲を挟み込みいい加減で散漫な印象があります。まぁ、それでも1stと2nd、 それと前作の"1984"は必聴ですよ。"Eruption"と"Spanish Fly"がありますからね。"5150"はDavid Lee Rothのソロアルバム"Eat 'Em and Smile"の後発でもあり、負けないよう一生懸命丁寧に作ったという感じです。その結果とてもメロディアスな出来になったと思います。"Dreams" はこのアルバムで一番良い曲です。前作から引き続いてKeyBordを使っている曲が"Why Can't This Be Love"と"Love Walks In"の2曲、TransTremユニットを有したSteinberger社のギターを使った曲が "Get Up"と"Summer Nights"の2曲あります。最後の曲は残念です。