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CDのレビューとかなんとか

Live at Montreux/It Bites

2015-11-15 00:09:52 | レビュー




1. Fanfare
2. Turn me Loose
3. All in Red
4. Black December
5. Never go to Heaven
6. Yellow Christian
7. Screaming on the Beaches
8. Calling All The Heroes
9. I Got You
10. Once Around the World


・Francis Dunnery(Vocal,Guitar)
・John Beck(Keyboard, Vocal)
・Dick Nolan(Bass)
・Bob Dalton(Drums)
 
2003年にリリースされたらしいライブアルバム。バンドが解散してからこのような音源がリリースされたり、解散前の作品のベストアルバムがリリースされたりとやはりオリジナルメンバー、とりわけFrancis Dunneryのいた頃のIt Bitesを懐かしむ、いやオリジナルメンバーでの再出発を望む人は多いのでしょう。John Mitchellには悪いけど。
 
このアルバムは、まだ2ndアルバムまでのマテリアルの中からの選曲なので、1stアルバムの曲の割合が必然的に多くなります。もう一枚のライブアルバム、"Thankyou & Goodnight"は3rdアルバムリリース後の音源ですが、このアルバムも1stアルバムからの選曲が多いように感じます。つまり、1stの楽曲はメンバーも思い入れがあるのだろうし、優れているのだからだと思います、1stアルバムは音が悪いとは思いませんが、アルバム全体の音圧が低い事が説得力を削いでいる様に思います。

このアルバムで聴かれる1stアルバムからの曲、2ndからの曲もスタジオアルバムと思い込んでしまう程素晴らしいものです。
Bob Daltonのプレイは手数は多くありませんが、パワフルでとても精確で、変拍子も楽々こなすというイメージがあります。
インプロビゼーションの要素は少なく、アルバムのイメージを大切にする姿勢は素晴らしいです。どの曲も演奏するの難しいですから。
 
このアルバムのハイライトは"Once Around the World"の完全再現でしょうね。
どこかで「It Bites版Supper's Readyだ」と書いてあったのですが、私もそう思います。
この曲だけ会場が違うのか、録音した日付が違うのか、明らかに音が違います。Francis Dunneryのギターの音がとても良いです。数箇所ですけど、こもってコキコキ鳴るのは、マーシャルのチューブアンプだなぁと思わせるものです。
 
全ての曲を鑑みて、十分な長さでとても気に入っています。"Thankyou & Goodnight"は短すぎましたから。

 


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