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CDのレビューとかなんとか

Exit...Stage Left/RUSH

2015-10-10 23:46:07 | レビュー

<List>
1. The Spirit Of The Radio
2. Red Barchetta
3. YYZ
4. A Passage To Bangkok
5. Closer To The Heart
6. Beneath, Between & Behind
7. Jacob's Ladder
8. Broon's Bane
9. The Trees
10. Xanadu
11. Freewill
12. Tom Sawyer
13. La Villa Strangiato
 
<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)
 
彼らの大傑作、"Moving Pictures"リリース後のライブアルバム。1981年リリース。
 
音楽性が変わる節目でライブアルバムをリリースしていた彼らですが、この頃のRUSHに思い入れがあるファンが多いのではないでしょうか?この後はポップになってついて行けなくなったとか。私は以降の音楽性も大好きですけどね。

Geddyの"The Spirit of Radio"の曲紹介から素っ気なく始まるのは拍子抜けですが、あらためてこのライブを聴くとGeddyのボーカルは今と違って曲を忠実にトレースしているし、Alexのギターも見事だし、Neilのタイム感は「やっぱ、これだよ!」という感じで、ほぼアルバム収録曲通りで音楽に取り組む姿勢がとても高いです。これはとても難しい事です。
 
演奏も最高なら選曲もほぼ最高です。欲を言うなら"A Passage To Bangkok ~ Closer To The Heart ~Beneath, Between & Behindあたりを"Cygnus X-1"とか"Natural Science"、"The Camera Eye"なんかと差し替えてくれたらなんて言ったら怒る人もいるでしょう。
"Limelight"も良いですね。
 
本作の価値を高めているのは"Jacob's Ladder"、"The Trees"、"Xanadu"、"Freewill"、"La Villa Strangiato"でしょう。
"Jacob's Ladder"と"Xanadu"以外は他のライブアルバムでも聴く事は出来ますが、このライブアルバムで聴く事が出来る同曲は本当にスタジオアルバムを聴いているような錯覚に陥るほど素晴らしいです。"Freewill"でのバトルはもう驚異的ですね。
 
当初LP2枚組だった本作は何度かフェードアウトします。少し気になります。それよりなによりこのアルバムの問題は音質が・・・
高音がカットされたような、テープと磁気ヘッドのアジマスがずれているような音質です。どうしてなんでしょうねぇ?初めてのライブアルバムである"All the World's a Stage"より悪いです。それはリマスター盤も変わりません。音が尖っていないので、それが良いと思う人もいるでしょう。もう少しクリアで解像度が高く音の分離が良い方が良いとね。
 
"Exit...Stage Left"は彼らのベスト盤としておススメ出来ます。Rushがどういうバンドであるかをよく表現している作品であると思います。



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