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CDのレビューとかなんとか

Clockwork Angels/Rush

2015-01-28 20:24:08 | レビュー

 

<List>
1. Caravan
2. BU2B
3. Clockwork Angels
4. The Anarchist
5. Carnies
6. Halo Effect
7. Seven Cities of Gold
8. The Wreckers
9. Headlong Flight
10. BU2B2
11. Wish Them Well
12. The Garden

<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)

2012年リリースの20th。先行リリースで"Caravan"と"BU2B"を聴いた時、「1曲目はまぁ最近のRushのアルバムのつかみの1曲とし ては少し弱いな、2曲目は未だ未完成じゃないだろうか。もう少しBrush Upして貰わなければ困る」と率直に思いました。でもフルレンスアルバムに組み込まれて聴いた時には全然違和感なく、かなり魅力的な曲に変わった様に思い ました。

このアルバムで感じるのはロックミュージックへの決意ですね。老体に鞭打ってさらにテクニカルにヘヴィーにアグレッシブにやれることを全力でやるといった 感じです。どう考えてもバンド活動は40周年を迎え、末期に差し掛かったと思うんです。だって、フルレンスアルバム20枚目ですよ?で、そんじょそこらに いる若いバンドより余程エネルギーを発散していますよ。

幾つかの特筆事項があります。大胆にストリングスを導入したこと。直近のライブでは、ストリングス・セクションを同行させている様ですが、それ以降のライブでどう再現されるのか今回限りなのか判りませんが、大きな決断だったと思いますね。

さらにGeddyの歌い方が変わった事。高い声を多様するようになったのですが、ボイストレーニングか何かを行ったのでしょうか。あまり高くないのだけど 上手く低い声とコントラストをつけて高く感じさせるような感じもします。それと歌い方に癖が加わった部分が気になります。

以前、Foo Fightersとツアーをしたこともが大きいのでしょうが、Nick Raskulineczがプロデューサーということで、かなりその影響下にあるように思います。

Geddyのベースは相変わらず驚異的だし、Alexのギターは一時下手になったのじゃないのか?と思わせる時期もありましたが、また上手くなって Geddyと共に音の壁を作り上げています。曲のカラーを決定付けているのは彼です。で、Neilですが、チューニングが下げたのでしょうね、それが二人 の音圧と被ってしまっている部分もあると思います。なので、クリアーでないこともあってそれ程目立ちません。今の音楽性に合わせているからでもあると思い ます。相変わらずプレーは凄いですが。

それと、このアルバムがコンセプトアルバムであるということ。全然そんな意識で聴いてませんね。前作の"Snakes & Arrows"の方が余程コンセプトアルバム風じゃないか?と思える位普通です。歌詞はすべてNeilが担当している訳ですが、英語が苦手な私にもちょっ とエグいフレーズが飛び込んできて「Neilは若ぶっているのかねぇ?(笑)」とか思ってしまいました。

ということで、このアルバムもこれから何度も聴くことになるでしょう。不思議に思うのは、このアルバムをリリースするにあたり、なんでマイナーなRoadrunner Recordsへ移籍したの?ビルボード2位獲得。


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