毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Starless and Bible Black/King Crimson

2015-01-23 23:57:49 | レビュー

<List>
1. The Great Deceiver
2. Lament
3. We'll Let You Know
4. The Night Watch
5. Trio
6. The Mincer
7. Starless and Bible Black
8. Fracture

<Member>
・Robert Fripp(Guitar, Mellotron)
・John Wetton(Bass)
・Bill Bruford(Drums)
・David Cross(Violin,Mellotron)

1974 の6th。このアルバムは日本各地津々浦々、子供からお年寄りまでお茶の間で話題騒然の通り、1973年11月23日に行われた、オランダのアムステルダ ム・コンセルトヘボウ公演の録音に多少オーバーダビングをして手を加え、ちょちょいのちょいで作ったとされる信じ難い事実を後世になって知らされたときに は本当にお茶の間ドッカン!(爆)なのでした。

いや、本当は誰も共感してくれる人が周りにいないもので(涙)。"Lament"、"The Night Watch"、"Trio"、"Starless And Bible Black"がそれにあたります。それくらいいい物が録れたんでしょうし、インプロバイズの中に高い緊張感があり「ゆるゆる」なジャズにはなりえないので した。King Crimsonというバンドはそういうバンドなんだなと思いつつも、なぜ、EP扱いの"VROOOM"をフルレンスアルバムに昇格させなかったのかフィ リップ翁に問い詰めたい気分なのでした。"The Night Watch"はその変わったボーカルメロディーが世の中のどの曲にも似ていないし、"Trio"という静かな曲ははMellotronという楽器がどうい うものかはっきりさせてくれるのにいいです。"Starless and Bible Black"はBill BrufordとJohn Wettonのリズム隊が暴れる中、Robert Frippのギターが呪文のように絡み付いていきます。そして、11分の大作"Fracture"。非常に演奏が難しい曲だそうです。静と動のコントラス トが激しく、後半は非常にメタリックです。"Starless and Bible Black"~"Fracture"までは約20分のインストゥルメンタルですよ。これに耐えられたら、あなたもKing Crimsonのファンになる素養があります。