涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

文楽若手会

2018-06-24 17:00:00 | 文楽

 今日は午後1時開演「文楽若手会」。

国立文楽劇場、そして東京の国立劇場小劇場でそれぞれ2日間開催されます。

文楽は歌舞伎と違って、基本世襲ではありません。
気に入った師匠の下に弟子入りして名跡を継ぎます。
ただ、最近は世襲の人もいらっしゃいますね。

最近では国立劇場として研修生を受け入れて修行させています。

その若手たち(といってもそこそこの年齢の人も多いですが)の発表の場所となります。

部屋を12時に出ると劇場に13時までには着くことができます。

日本橋(にっぽんばし)駅を降りてすぐに国立文楽劇場。

二階の劇場ロビーではプログラムが無料配布されています。

記録用なのか、放送用なのか、カメラが入っています。

演目は「万才」、「絵本太功記」夕顔棚の段・尼ヶ崎の段、「傾城恋飛脚」新口村の段

「絵本太功記」は「社会人のための文楽入門」でも出ましたね。


「夕顔棚」

   義太夫  三味線
社会人の~ 竹本小住太夫 鶴澤清丈
若手会 豊竹亘太夫 鶴澤清公


「尼ヶ崎」

         前          後
   義太夫  三味線  義太夫  三味線
社会人の~ 竹本小住太夫 鶴澤清丈 竹本織太夫 野澤錦糸
若手会 豊竹希太夫 鶴澤友之助 豊竹靖太夫 鶴澤寛太郎

人形は

  社会人の~ 若手会
母さつき 桐竹勘十郎 桐竹紋臣
妻操 吉田文昇 吉田簑紫郎
嫁初菊 桐竹紋臣 吉田玉誉
真柴久吉 吉田勘市 吉田蓑太郎
武智光秀 吉田玉佳 吉田玉勢
武智十次郎 吉田簑紫郎 桐竹紋臣
加藤正清 吉田玉路 吉田蓑之

そして「傾城恋飛脚」
原作はもちろん近松門左衛門の「冥途の飛脚」ですね。
そして紀海音の「傾城三度笠」とに基づいて、菅専助、若竹笛躬の合作で上演された演目です。
それをさらに歌舞伎に脚色したのが「恋飛脚大和往来」です。

「冥途の飛脚」では新口村の段は雨の中なのですが、「傾城恋飛脚」も「恋飛脚大和往来」も雪の中です。

「冥途~」の有名な名文「…借駕籠に日を送り、奈良の旅籠屋三輪の茶屋、五日三日夜を明かし、二十日余りに四十両使い果して二歩残る」は地の部分なのですが、「傾城~」では梅川の台詞になっています。

こんなことを、原作を読み比べると面白いですね。

同じ「絵本太功記」がこう短い間隔で出るとつい比べてしまいますが、
将来を担う若手には期待しています。

桐竹勘十郎さんはお弟子さん桐竹勘昇、勘次郎、勘介さん、そして御子息の吉田蓑太郎さん(吉田蓑助さんの門下)が出演しているせいか、休憩時間、終演時にロビーで挨拶をされていました。

外に出ると「文楽素浄瑠璃の会」の案内。
どこを探してもちらしが有りませんでした。
でも土曜日の午後1時開演には間に合いませんね。

で、ゲットしたちらし。

若手素浄瑠璃の会。

 

義太夫節研鑽会。これも素浄瑠璃です。
7/1、すでに予定が入っているのでこれも無理ですね。

 

何故か地下鉄の通路にもう終わった公演のちらし。



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