MEMORANDUM 今日の視点(伊皿子坂社会経済研究所)

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#1980 ポニーテールと反骨精神

2021年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム


 天皇陛下の弟君、秋篠宮殿下の長女である眞子さまと婚約が内定している小室圭さんが、9月27日成田空港に降り立ち、ニューヨークから3年ぶりの帰国となりました

 そして、集まった多くのメディアが、まさに固唾を飲んだのが小室さんの風貌です。小室さんは、アメリカを出発した時と同じく伸ばした髪を後ろにポニーテールのように束ね、ノーネクタイのジャケット姿でした。そして、報道陣の前で立ち止まって深々とおじぎをした後、足早に新型コロナウイルスの検査に向かう姿がメディアに大きく映し出されました。

 9月27日夜のNHKニュースによれば、小室さんは今後、新型コロナウイルス対策の14日間の待機期間を母親の佳代さんとともに横浜の自宅で過ごし、待機期間が終わるのを待っておよそ3年ぶりに眞子さまと再会することになるとのことです。また、宮内庁は来月の結婚を念頭に準備を進めていて、近く発表する見通しだとも伝えられています。

 そこで話題になっているのが、結婚を国民に伝えるための記者会見が今後行われるかどうかということ。行われるとすればお二人一緒なのか、それとも小室さんのみなのか、または眞子様のみで行われるのかなど、話題には事欠きません。

 もしも記者会見が行われるのであれば、もちろん小室さんに対しては、かねてから問題になっている母親佳代さんの借金問題や、今後の生活基盤をどうするのかなどについて、厳しい質問が相次ぐことが予想されます。また、小室さんは改めて秋篠宮ご夫妻への御挨拶を行うのか、天皇陛下への結婚の御報告はどうするのかなどについても、気になる人は多いかもしれません。

 小室さんがメディアに追われるようにして、ニューヨークに暮らしを移してから既に3年の月日が流れましたが、彼を巡る国内の評はそれほど大きく変化したようには思えません。そうした中、強い風当たりを覚悟で帰国した小室さん。3年ぶりのプリンセスとの再会と言えばロマンチックに聞こえますが、メディアに翻弄される現在の状況を考えれば、多難な未来が待ち受けていることは想像に難くありません。

 お金も要らないし、地位も要らない。それでも二人で生きていきたいというのであれば、若い二人に幸あれと送り出すのが大人の作法のような気もします。しかし、お二人の選択が、その是非も含めこうして様々な波紋を生み話題を呼んでいるのはなぜなのか。

 まず第一に、皇室という狭い籠を飛び出したいという眞子様の自由への意志が強ければ強いほど、(そこに起因する)危なっかしさを感じるから。そして、お相手となる小室さんも、(申し訳ありませんが)従来の皇室観に合った家柄の出でというわけではなく、(大抵の男はそうですが)全く非の内どころのない人間でもないというころにあるのでしょう。

 庶民の家庭であれば、「それでも、二人がそこまで一緒になりたいというなら…」と親が折れて「めでたし、めでたし」で終わるのでしょうが、そうもいかないのが皇室というところ。プリンセスの行く末を父母のように案じる国民も放っておいてはくれず、「あんな男のところにくれてやるわけにはいかない」と感情的に反対したりもしています。

 さて、それにしても今回の帰国で驚かされたのは、久しぶりにメディアに登場した小室さんの髪型やたたずまいの変貌ぶりです。2017年の婚約会見の際には、短髪のネクタイ姿でかわいらしい雰囲気だった小室さんですが、今回は長髪を頭の後ろでポニーテールでまとめ、ノーネクタイのラフなジャケット姿も板についた感じです。面立ちも何やら大人びて、イメージが変わった彼の姿に「別人のよう」との指摘が噴出しているのもわかるような気がします。

 この小室さんのロン毛スタイルに関し、ニュースキャスターの木村太郎氏は9月26日のテレビの情報番組で「ニューヨークで流行っている最先端の髪形」と話しています。理髪店がそろって休業したコロナ下のニューヨークではそれを口実に髪を伸ばす男性が増え、それを後ろでまとめるスタイルが人気となった。俳優のブラッドピットをはじめ、弁護士や銀行家などセレブの間で広く流行しているということです。

 ともあれ、小室さんのこの姿を見て「やられたな」「そうきたか」と感じたのは私だけではないはずです。そこまで開き直れれば大したもの。大衆におもねらず嫌われることを厭わなければ、新たに開かれる道もあるかもしれません。

 そもそも、「海の王子」の面影を残した以前の態度は、(いつもにこやかで)何となく嘘っぽいというか、スマートさが売りのお坊ちゃんのような雰囲気がありました。しかし、3年間のニューヨーク暮らしは彼の印象を一新させ、なにかが吹っ切れた、ちょっとした凄味すら感じさせるものに変えさせたようです。

 これで、単身、記者会見を行い、「借金の話は親の問題。説明なら母親に聞いてくれ」「もちろん、僕らは国からのお金(準備金)は一切お断りする」「これから先は二人の問題だ」「僕は生涯を懸けて彼女を幸せにする」と嘯けば、国の内外を問わず彼に味方する人は一気に増えることでしょう。(…勿論、嫌う人も増えるかもしれませんが)

 できることなら、秋篠宮家にも天皇陛下にもロン毛チョンマゲのまま挨拶に出向いてもらい、「これ以上離れて暮らすることはできません」「これから先は二人で生きていきます」とニッコリ笑って仁義を切れれば、(おばさま方を中心に)巷の小室ファンも一気に喧しくなるのではないでしょうか。

 現在の上皇様の美智子妃との御成婚が決まった際には「ミッチーブーム」というものが起こったそうですが、(上手くすれば)「ケイブーム」の到来とともに小室さんの髪形をマネする若者が増えるかもしれません。

 これは、普通に生きてきたオジサンの(自分勝手な)願望だとは分かっていますが、願わくば男性から見てもカッコいい、そんな反骨の姿をぜひ記者会見で見せてもらいたいと、小室さんの長髪姿から改めて感じた次第です。


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