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本日、8月15日は・・・

2020-08-15 | 2022夏まで ~本~
本日、8月15日。

むか~し、読んで憧れていた旅行記は
1960年代に、女子大生が旧ユーゴスラビアを中心に
ヨーロッパを旅するものでした。

その年、著者が8月15日を迎えたのは、ギリシアの古都デルフィ。
たまたま居合わせた、各国からの学生10人ほどでキャンプをするのです。
それも、歴史に名高き、野外劇場で!(のどかな時代ですね~)

皆で輪になった中で・・・
著者は、「八月十五日は・・・日本の終戦記念日」と話そうとします。
けれども、とっさに「お月見の日なのよ」言い換えました。

自分たちは皆、大学生、若い自分たちの記憶にない戦争の思い出話など
必要ないと・・・
彼女の内心に、気づくことなく、和やかに、おしゃべりは続くのでした・・・

以上、神原くにこ『パンとぶどう酒と太陽と』(大泉書店)。
初版は昭和39年です。
(著者鈴木くにこの新しい版もあります)



わたしが、この本を読んだのは小学校の高学年、
既に古本となっていた本を、担任の先生からいただきました。
夢中で読んで、いつかわたしも世界を旅しようと、胸膨らませたものです。

その中で、この8月15日の記述は、印象深く・・・
半世紀近くの年月が経った今も、思い出します。


月見の話題にすり替えた年は、戦後20年も経たない頃で・・・
今年は戦後75年。

だからこそ、戦争について考えるべきなのかもしれません。
身内から戦争の「思い出話」なんて聞かされずに育った世代が圧倒的多数、、「思い出話」ができる人たちは、どんどん少なくなっているのですから・・・


今日8月15日は、日本にとって終戦の日。
今年はコロナ禍でむかえます。
平和な日常のありがたみが、いっそう感じられるようです。

心からの哀悼の想いをこめて・・・
これからの平和を祈ります。


一方、この日8月15日は、お盆のさなかでもあります。
亡き人、先祖の霊を感謝を込めてお迎えする・・・
終戦の日がお盆にやってくる

毎年、不思議なめぐりあわせに思えてなりません。

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