
今月号の「月刊モエ MOE」をパラパラ眺めていたら・・・
きゃああああ、思わず歓声!
映画「トーベ」が来年の秋、公開されるんですって!
嬉しい!!

(2014年ヘルシンキ、アテネウム美術館にて)
「トーベ」とは、「ムーミン」の作者として知られる、
フィンランドの作家、トーベ・ヤンソン(1914-2001)さんのこと。
映画は、ヤンソンさんの半生とともに、
「ムーミン」の誕生秘話が描かれるとか・・・
・・・・・・(しばし中断)

(ヘルシンキ、ヤンソンさんの最後の家に付けられたメモリープレート)
おっと、今、よ~く確認したら、これってドキュメンタリーじゃなくて
俳優さんが演じるドラマみたいですね、
ちょっとがっかり・・・w
てっきり、ヤンソンさんの残したフィルム(↓みたいなの)を元に、
ドキュメンタリー風に作成するのかと・・・
もっとも、そういった作品は、今までにもありましたっけ・・・

(同上)
今でこそ、ムーミンのグッズを見ると、メロメロですが・・・
当初は、そこまで入れ込んでいませんでした。
むしろ、ヤンソンさんの人生に惹かれ、
そこからムーミンへ近付いた・・・といった感じです。

ヤンソンさんの著作で最初に惹かれたのも、
↑冨原眞弓訳の『誠実な詐欺師』(筑摩書房)でした。
フィンランドの冬が、まざまざとうかびあがるような小説で
心がしんとしてしまいました。
後に、『ムーミン谷の冬』を読んで、
やっと、ムーミンシリーズを、きちんと読めるようになるのですが・・・
思えば、『誠実な詐欺師』で「冬」の下地があったからかもしれません。

2014年に、フィンランドを旅した折は、
ちょうどヤンソンさんの生誕100年の年でした。
ヘルシンキのアテネウム美術館では、「トーベ・ヤンソン展」を
開催中で、大興奮・・・
さらには、冨原 眞弓『ムーミンを生んだ芸術家 トーヴェ・ヤンソン』
(新潮社 冒頭画像)を片手に、ヤンソンさんゆかりの地を訪ね、
ヘルシンキの街を歩き回りました。
あれから、もう6年以上が過ぎたんですねぇ・・・

(ヘルシンキ市内、ヤンソンさんが人生の後半を過ごした家
世界的なコロナ禍の今、
フィンランドを旅することは、かなわないけれど・・・
せめて、来年、この映画を構えることなく観ることができますように。
今年は、なんだかんだいっても、やっぱり自己規制が働き、
映画を観に行く気にはなりませんでしたから・・・
まずは、年末年始を過ごせることを祈るばかりです。
2021年10月8日 追記
映画「トーベ」観てきました。
感想文は、こちら(映画「トーベ」~待ちに待って)です。