
おはようございます。
本日は、銘菓と旅の記憶のおしゃべり・・・
どうぞ、おつきあいくださいませ。
期間限定で、島根県「津和野」のプチフェアが♫
嬉しくなって、早速、夫と覗いてみると、「源氏巻」を見つけ・・・
夏休みのおやつにいたしました。
こしあんを素朴なカステラで包んだお菓子です。

箱に書かれた「銘菓物語」によると・・・
元禄、松の廊下での刃傷事件以前のこと・・・
時の津和野藩主・亀井茲親は勅使接待役を命じられます。
ところが、指南役・吉良上野介の非礼な仕打ちに、茲親もガマンの限界、
あわや刃傷沙汰に。
これを知った国家老は、吉良家に進物を贈り、事なきを得ます。
それが竹皮で包んだ「源氏巻」。
その下には、小判が敷いてあったとか・・・w
そんなに古くからある、お菓子なんですね・・・
初めて知りました(忘れただけかもw)

「源氏巻」をお土産にしたのは、2019年夏の旅でした。
20代の頃、ちょこっと立ち寄った津和野の風情は、
数十年経っても、忘れがたく・・・
ドキドキしながら、雨の中、山口県の周南市からレンタカーを走らせました。
すると、山間に、美しい城下町が不意に現われたのです。
日本遺産・第一号に選ばれたという、津和野は、
記憶よりも、整然としすぎているきらいは、あったものの・・・w
雨も上がり、脇の水路を鯉が泳ぐ通りを、ゆっくりと楽しみました。

翌朝、早起きすると、乙女峠・マリア聖堂へ。
永井隆「乙女峠」で知った、長崎から送られたキリシタン殉教の地です。
永井隆博士への想いとともに、殉教者に手を合わせました。

朝食後は、時間の関係で、夫と別行動です。
わたしは森鷗外記念館と旧宅(↑)へ。
津和野と言えば、私にとっては鷗外・森林太郎に決まっています!
「ヰタ・セクスアリス」に綴られた、津和野の風景を感じながら、
生家で、夏の花を眺めたのも楽しい記憶です。
見上げれば、少年・森林太郎も朝な夕なに眺めたはずの津和野城・・・

その津和野城に、夫はいました。
「日本100名城」の一つですから・・・スタンプ集めに♫
名城だったと、夫は絶賛していました。
わたしも、行きたかったなぁ・・・
(でも、わたしには、やっぱり鷗外さまなのよね・・・)

津和野の名は「ツワブキの里」に由来するのだとか。
そこからして、胸が切なくなるほど、美しいです・・・
旅の間、お話をした方々は、お宿のスタッフさんも、
津和野カトリック教会(↑)のシスターも、観光協会の方々も・・・
皆さん、穏やかで・・・

・・・「源氏巻」は、次から次へと旅の記憶を蘇らせてくれました。
いつの日か、再び、津和野を訪ねたい・・・
津和野城も、ゆっくり見て歩きたい・・・
その日まで、元気で過ごせるよう、今は、ひたすらガマンです。
ワクチンの副反応ですら、あんなに苦しかったコロナ、
絶対に感染したくないと、接種以来、いっそう思うようになりました。
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。