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銘菓と旅の記憶~津和野

2021-08-01 | おやつ
おはようございます。
本日は、銘菓と旅の記憶のおしゃべり・・・
どうぞ、おつきあいくださいませ。


期間限定で、島根県「津和野」のプチフェアが♫
嬉しくなって、早速、夫と覗いてみると、「源氏巻」を見つけ・・・
夏休みのおやつにいたしました。

こしあんを素朴なカステラで包んだお菓子です。



箱に書かれた「銘菓物語」によると・・・

元禄、松の廊下での刃傷事件以前のこと・・・

時の津和野藩主・亀井茲親は勅使接待役を命じられます。
ところが、指南役・吉良上野介の非礼な仕打ちに、茲親もガマンの限界、
あわや刃傷沙汰に。

これを知った国家老は、吉良家に進物を贈り、事なきを得ます。
それが竹皮で包んだ「源氏巻」。
その下には、小判が敷いてあったとか・・・w

そんなに古くからある、お菓子なんですね・・・
初めて知りました(忘れただけかもw)



「源氏巻」をお土産にしたのは、2019年夏の旅でした。

20代の頃、ちょこっと立ち寄った津和野の風情は、
数十年経っても、忘れがたく・・・
ドキドキしながら、雨の中、山口県の周南市からレンタカーを走らせました。

すると、山間に、美しい城下町が不意に現われたのです。

日本遺産・第一号に選ばれたという、津和野は、
記憶よりも、整然としすぎているきらいは、あったものの・・・w
雨も上がり、脇の水路を鯉が泳ぐ通りを、ゆっくりと楽しみました。



翌朝、早起きすると、乙女峠・マリア聖堂へ。
永井隆「乙女峠」で知った、長崎から送られたキリシタン殉教の地です。
永井隆博士への想いとともに、殉教者に手を合わせました。




朝食後は、時間の関係で、夫と別行動です。

わたしは森鷗外記念館と旧宅(↑)へ。
津和野と言えば、私にとっては鷗外・森林太郎に決まっています!

「ヰタ・セクスアリス」に綴られた、津和野の風景を感じながら、
生家で、夏の花を眺めたのも楽しい記憶です。
見上げれば、少年・森林太郎も朝な夕なに眺めたはずの津和野城・・・



その津和野城に、夫はいました。

「日本100名城」の一つですから・・・スタンプ集めに♫

名城だったと、夫は絶賛していました。
わたしも、行きたかったなぁ・・・
(でも、わたしには、やっぱり鷗外さまなのよね・・・)



津和野の名は「ツワブキの里」に由来するのだとか。
そこからして、胸が切なくなるほど、美しいです・・・

旅の間、お話をした方々は、お宿のスタッフさんも、
津和野カトリック教会(↑)のシスターも、観光協会の方々も・・・
皆さん、穏やかで・・・




・・・「源氏巻」は、次から次へと旅の記憶を蘇らせてくれました。

いつの日か、再び、津和野を訪ねたい・・・
津和野城も、ゆっくり見て歩きたい・・・

その日まで、元気で過ごせるよう、今は、ひたすらガマンです。
ワクチンの副反応ですら、あんなに苦しかったコロナ、
絶対に感染したくないと、接種以来、いっそう思うようになりました。


本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

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