搭乗者か、1人発見=胴体部分も、大間崎沖の海中-取材ヘリ不明事故・青森(時事通信) - goo ニュース
6日(日)、青森朝日放送が取材のためチャーターしたヘリコプターが、青森県下北半島の大間(おおま)町沖合の海上で、消息不明となった事故で、現場海域とされる大間岬沖の海中で、今朝9日(水)海上保安庁の巡視船と同庁の特殊救難隊のダイバーによって、ヘリコプターの胴体の一部と、その内部で1人の搭乗者が発見されたそうです。
海上保安庁青森海上保安部によると、本日9日(水)午前6時35分ごろ、捜索に当たっている同保安部所属の巡視船と特殊救難隊のダイバーが、大間岬から西南西約700メートルの海中でヘリの胴体部分を見つけたとのことです。
消息を絶った翌日の7日(月)には、現場海域で、ヘリコプターの燃料と見られる油の浮遊が確認されており、 またヘリコプターの扉の一部と、ヘリに搭乗していた青森朝日放送のアナウンサーの身分証も発見されたことから、海上へ墜落との可能性が、ほぼ確実となったようです。
実は、事故を起こしたヘリコプターを所有する小川航空(大阪市)の社長が7日午後、現地を訪れた際の会見で、ヘリには墜落時などに自動的に位置を知らせる信号を発信する「航空機用救命無線機」(ELT)を搭載していなかったことを認めたそうで、安全管理の不備が問われる結果となっております。
今回の現場海域は事故当時、深い濃霧で大変視界が悪かったこともあり、ヘリコプターの操作上の「トラブル」が要因ではないかとの推測がなされております。
ヘリコプターの墜落事故が年々多発する傾向がありますが、事故が起こるたびに「安全対策」についての不備が度々指摘されております。事故の原因追求をもとに法整備の改正が進めば、事故を防げるのでしょうが、今回の「運営会社」の安全対策の軽視が、またもや「惨事」につながったことで、本当に残念です・・・。