Towards the Universe....

~Miyuki Ito-Composer's Life~

大エルミタージュ美術館展 など

2012-09-19 21:07:14 | ♪event/世界の展覧会コンサートレビュー!

名古屋市美術館で開催中の大エルミタージュ美術館展に行ってきました! エルミタージュ美術館は、サンクトペテルブルグにあるエカテリーナ2世の建てた美術館で、世界遺産にもなっています。エルミタージュって、世捨て人の部屋という意味だそうです。http://www.ctv.co.jp/event/hermitage/works/index.html(美術館のサイト)

  
このクリアファイルは珍しくB4サイズで、私の利用してる5線紙がB4なので重宝しそうでゲット! エルミタージュ=”世捨て人”と書かれたケースに、譜面を入れてたら、本当に世捨て人になりそうな。。。


この絵はがきは、マティスの「赤のハーモニー」。彼の有名な最高傑作です!実は「青のハーモニー」を依頼されていたのに、気に入らなくて赤でぬったという。有名な作品なので実際に見た事があると思っていたら、エルミタージュにあったとは。それも思っていたよりも巨大な作品でした。作品のサイズって、視覚への影響大きいですよね。例えば、有名な「モナリザ」。あの作品、ルーブルで見る前は割と普通サイズの中型サイズと思っていたら、思っていた以上に小さくて、まずサイズにびっくりしたのが第一印象でした。絵画の大きさのインパクトって、かなり影響しますよね。この「赤のハーモニー」は、マティスのテイストが凝縮されていて色遣いがやっぱりすごい。大きさもインパクト大でした! ところで、マティスって体が弱く療養中、それも39歳に、法律家を目ざすのをやめて、絵画に目覚めて始めたそうです。意外でびっくり。

今回の企画は、ルネッサンス時代から20世紀までかなりの量の作品がずらりとあり満足です。18世紀までの西洋絵画は、ギリシャ、ローマ神話、キリスト教と深くつながっていて、題材はそこにつながり、なかなか日本人に理解しがたいですよね。西洋人であれば、神話、宗教を理解しているので絵画の意味する事を読めるのに、日本人となると一般人は視覚的に見るだけで知識が追いつかない。。。そんなわけで、若い頃は特にそういう絵画の意味が読み込めずいまいちでしたが、西洋に住んでいた経験や、関心から、少しずつそういう知識をいれながら見ると、今まで見えなかったものが見えてくるんですよね。ローマ神話のウェヌス(英語のビーナス/ギリシャ神話ではアフロディテ)とローマ神話のクビド(英語キューピッド/ギリシャ神話のエロス)の母子の組み合わせの題材が西洋絵画ではたくさんあり、各々神様なのでその役割、性格、持ち物とか知っていると、絵画の見方が変わります。ヴィーナスの浮気現場にも、絶対に息子のキューピッドがいたり、神話って不思議? 西洋の色んな名前ー人名、土地名も、神話や宗教からちなんでいますよね。神話などなど、再度、読み直してみたくなりました!

  
これは、美術館の地下にある所蔵作品のひとつ、アメリカ人マルチメディア・アーティストのレッド・グルームス Red Groomsの『ウールワース・ビルディング』です。ウールワースビルは、NYマンハッタンにある高層ビルで、1930まで世界一高いビルだったそうです。1913年に57階のビルを建てたなんてすごいですね。NYにいたころは、それ以上に高いビルがありすぎるので、このビルの存在気にしたことありませんでした。ところで、レッド・グルームスの他の作品→ http://rogallery.com/Grooms_Red/rgrooms-hm.htm ニューヨーク在住だそうです。アメリカっぽいですよね!


ついでに、先月、愛知県美術館でやっていた「マックス・エルンスト展」から。作品は、日本所蔵のものが主体でそれほど大規模ではありませんでした。パリでもっとインパクトのある作品をたくさん見た気がするので少々残念な。でも、そのなかでチラシの真ん中のグリーンの作品、Nymph Echoという作品が気に入ってます。


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