はと@杭州便り

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検診難民:2

2008-07-01 22:58:52 | 杭州で妊娠
産科がないと知りながら、再びZ医院に駆け込んだ検診難民の外国人妊婦。

少し脱水症状気味だということで水分と、吐き気止めに効果があると言われているビタミンB6を点滴してもらい、栄養不足を補うためにビタミン剤を処方してもらった。

Z医院には一般受付、急患受付のほかに特需受付(VIP)というのがあって、VIPだと診療費は多少高くなるが待たずに診察を受けられるので、外国人や富裕層の中国人はVIPを利用する人が多い。

Z医院は市街地からはちょっと離れた山の中にあり、病棟の上からは西湖が見え、病院というよりはちょっとした療養所という雰囲気である。
ここはいつも患者でごったがえしている市内の他の病院と違って、落ち着いて診察が受けられるので、留学生時代から病気になると、いつもここのVIPを利用させてもらってきた。

Z医院はもと共産党幹部専用病院だったそうで、今は一般の患者も受け入れているのだが、やはり敷居が高く見えるのか、それとも知名度が低いのか、杭州では珍しくのんびりした雰囲気の病院で、広大な敷地に古いがクラシックな建物が点在している。
患者さんはお年寄りが多く、恐らく難しい手術や最新の医療設備を必要としていない人にとっては、この病院で十分なんだろうな、と思う。

今回は婦人科のY先生に泣きついて血液検査と、エコーも撮ってもらうことにした。
普通中国人の妊婦さんは6ヶ月くらいまで病院に行かないので、こんなに早い時期(6週間)にエコーを撮ることはめったにないらしい(エコーは胎児に悪いとかいう迷信(?)もあるらしい)のだが、
日本では初期から撮るのが普通らしいし、第一正常妊娠かどうか不安だと言ったら、「あなたの安心のためにも、撮りましょう」と言ってもらえた。

Z医院には経膣エコーがなく、お腹の上からしか撮れないので、ものすごく小さくしか写らないのだが、初めて胎児の姿と心臓の動いているのを確認できて、ほっとした。
ここでは産科がないので胎児のエコーを撮ること自体が珍しいせいか、エコー担当の先生、Y先生はじめ看護婦さんたちも集まってきて、エコーを見ながら一緒に喜んでくれたのが何より嬉しかった。

つわりで2キロ痩せ、もう座っているのもつらい私に、婦人科のY先生もVIP専属の看護婦さん達もとても親切に対応してくれて、本当に、ここで出産まで検診を受けることができればどんなに有難いか…

しかしY先生には、
「でも中国でも今は、妊婦の検診内容については細かく規定が決まっていて、簡単な検査ならうちでもしてあげられるけど、産科でしか扱っていない検査はうちではできないの。
それに中国で出産するなら、やっぱり出産する病院で検査を受けておかないと後々困るだろうし、もし何かあってもうちでは対応できない。やっぱりできるだけ早いうちにF医院か、S医院で一度診てもらいなさい。」と言われてしまった。

S医院だと一応私の会社で入っている保険が少しでも使えるし、完全予約制らしいのだがZ医院と同じくVIP受付もあるらしい、とのこと。

逃げてばかりもいられないので、相方に電話で予約してもらい、その次の週に2人でS医院へ行ってみることになった…・。(続く)

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