はと@杭州便り

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運動不足

2012-10-10 16:12:28 | 京都里帰り中
2週間の一時帰国の間、ユキを連れて日本の幼稚園へお邪魔しました。

実家の近くにある、かつて私の通ったお寺にある幼稚園。
電話で見学をお願いして約30年ぶりに訪れた幼稚園は、私の記憶の中の幼稚園とほとんど変わらなかった。





変ったことといえば、当時は裸教育といって冬でも園内では上半身裸、ショートパンツで過ごしていたのが、半袖シャツとショートパンツになっていたこと、
毎日お弁当だったのが、隔日で給食が出るようになっていたこと、別料金で夕方までの保育もお願いできること、くらい。
広い園庭にたくさんの遊具。裏庭には菜園や鳥小屋もある。
クラスは1クラス15人、こじんまりとした家庭的な環境で、外遊びを中心としたのびのびしたカリキュラムが組まれている。

今回の帰国にあわせて、最初は2週間だけでも体験入園のような形でユキを通わせてみたいと思っていたのだが、2週間ではやっぱり期間が短すぎるし、ユキも慣れてきた頃に中国へ戻らなければいけないので、あまり楽しい思い出も作れないかもしれない。
主任の先生とご相談して、今回は見学と、幼稚園が毎週一度行っておられる未就園児向けのお楽しみ会&園庭開放に2度通わせていただくということになった。

お楽しみ会は無料で参加できるので、3歳までの小さい子を連れたお母さん方がたくさん参加されていた。
内容は手遊び、ダンス、ゲーム、お話や絵本の読み聞かせ、簡単な工作、と盛りだくさん。ベテラン先生の乳幼児を飽きさせない、テンポのよい授業運びと段取りのよさに驚いた。こういうところも中国の幼稚園の先生とは大分違うように思う。






昔はなかったこんな楽しいお楽しみ会。少子化の影響かもしれないけど、親としては有難い限りである。
参加されているお母さん方とお話したら、私の実家近くの幼稚園や保育園では週一でこういう無料イベントをされているところが多くて、毎日色んな幼稚園や保育園に行っている、というツワモノもいらっしゃった。

会の後は園庭で自由に遊ばせてもらえる。
ユキは背が高いので、見た目は年中・年長組のお姉ちゃんたちに混じってもわからない。
しかし園庭で遊ぶ子供たちの姿を見て、決定的な違いに気づかされた。
4月に入園したばかりの年小組の子供たちはともかく、
年中・年長組の子供たちは雲梯を軽々と前へ進み、ジャングルジムはてっぺんまで登り、ブランコは立ち乗りや二人乗りで、ユキの見たことのないようなスピードでぐんぐん漕いでいる。
走るのも速い速い。ユキも中国では速い方なのだが、日本の子供たちのほうがもっと速い。
そして皆ユキよりもずっと日焼けしていた。


果敢に遊具に挑戦!でも登れない(涙)


お姉ちゃん達の3人乗りにクギづけ

幼稚園では広い園庭にたくさんの遊具、外遊びの時間がたくさんあって、
終わってからも近くの児童公園で日が暮れるまで思いっきり遊べる日本の子供たちと、
幼稚園には狭い園庭にほんの少しの遊具を大勢の子供たちで順番に使い、外遊びの時間は少ししかなくて、終わってからは思いっきり外遊びできる環境がない中国の子供たち。

わかっているつもりだったけど、まだ幼稚園でこれほど運動量と体力の差がつくものなんだと思い知らされた。

運動は身体を鍛えるだけでなく、子供、特に9歳までは情緒の安定や社会性の発達など精神面においても非常に重要なものである、と確か昔教育関係の授業で習った記憶がある。
しかもその運動はやらされる運動(習い事など)よりも、遊びの中で友達とかけっこしたりふざけあったりする方が、脳の発達に効果的なんだとか。
正直、日本の幼稚園がうらやましい。

滞在中、実家近くの児童館にも遊びに行った。
一階は学童保育の部屋、二階はフリースペースで、結構広いスペースに子供向けのおもちゃやゲーム、遊具、絵本、ピアノなどが置いてある。
ここも平日は無料で開放されていて、エアコンもきいていて、時間を気にせず遊べる。雨の日や暑い日、寒い日などは本当に有難い。





こんな児童館も私の小さい頃にはなかったので、もう本当に少子化サマサマである。
絵本もたくさん揃っているし、実家にいたら通ってしまいそう。
児童館では小学生向けに将棋や卓球、工作などのクラブもあり、親向けにも茶道やヨガなどの教室をやっている。
日本の児童公園だけでも十分羨ましいのになあ、と思いながら、中国にいながら運動する機会や体力の足りない分をどう補ってあげれば良いのか、考えさせられた日本滞在だった。

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金メダル最多の中国、子どもの体力調査では日韓に及ばず!?
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56465

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