「横綱稀勢の里・引退」
31年1月17日の道新の朝刊に「土俵人生に悔いなし 稀勢の里引退」の記事が載せられました。
その道で思う存分実績を上げた人が「人生に悔いなし」が言える言葉です。
稀勢の里は真面目で、横綱になってから休場も多かったのですが、体調十分でない中を押して場所に出ていたので、稀勢の里の「土俵人生に悔いなし」の言葉がでてしまったのであろうと思います。
横綱になってから連続8場所休場するなど低迷していました。
その中での引退会見に「土俵人生に悔いなし」と言ったそうですが、本心は本人のみが味わっていたのでしょう。
気持ちを察するに、気の毒な横綱土俵人生であったのではないかと推察します。
タイに行ったとき、タイでも大相撲は人気とのガイドさんの話でしたが横綱に日本人が居なくておかしいと話されたことが印象に残っています。
稀勢の里が初優勝した2017年初場所後に横綱昇進。日本出身横綱の誕生は1998年夏場所以後の3代目若乃花以来19年ぶりとあって多くの注目と期待を集めました。
続く春場所で2度目の賜杯を受けましたが、左胸などの怪我が治らず不十分な身体で土俵に上がり、その後は8場所連続休場するなど心配されていました。
昨年九州場所後に横綱審議会から「激励」決議を突き付けられ、この場所を迎えていました。場所三連敗した後4日目に引退が発表されました。
今後は年寄り「荒磯」として後進の指導に当たります。
〇2002春場所土俵。04年夏場所新十両、同年九州場所新入幕。大関には11年九州場所後に昇進。
通算成績は800勝496敗97休。横綱在位12場所。
優勝2回、殊勲賞5回、敢闘賞3回、技能賞1回。