「セミしぐれの里山、アオサギの森に 心いやされて」
6月3日北海道医療大学の里山の林間の路を講座参加者の皆で進みました。
背後から蝉の鳴き声が盛んに聞こえてきます。参加者の中から「今鳴いている蝉は何というのでしょうかね」と投げかけて来ました。
もう初夏になりつつあるので、答えにふとつまりました。「あれは春ゼミです。」と答えて、この答えで良かったのかどうかと自問自答したほどでした。
森全体に本当に響き渡っています。せわしい鳴き声ですが、体には心地よく響いてきます。
鳴き声は「ミャーン、ミャーン、ミャーン」と聞こえます。春ゼミの大合唱です。人それぞれに耳に残る声は言葉にするといろいろです。
道新の「異聞風聞」に書かれてある春ゼミの鳴き方によると、「ギー、ミ―ヤン、ミーヤン、ギーヤン」とも「ミーョキン、ケケケケケ」とも聞きなされる鳴き声。とあり、なかなか言葉にするのは難しいのです。
森のある一角ではしぐれの様に聞こえる蝉の声も、森の位置する場所ではまったく途絶えている様にさえ思われることがあります。
森の中で聞く蝉の声は、人の心を癒してくれる心地よさがあります。
せわしく生活に追われている人は、春ゼミのあのせわしい鳴き声も体には入らず、ひょっとすると癒されもしないのでしょう。
今日、6月24日、某森に案内しますと知人が誘ってくださったので、勇んで出かけました。アカゲラの子育ての様子や、コムクドリの子育ての様子を見せようとの案内でした。
深い森が残されていました。
森にたどり着くと、大木の上に今盛りとアオサギの子育ての時期で、アオサギたちの鳴き声が森一帯に響いていました。
アオサギが棲息しているので、保護のために自然の森が残されいるのだろう。と思われました。
すごいアオサギの数で、大木の上でアオサギたちのやり取りがある様です。「ケケケケ、ケケケケ」などと、けたたましい鳴き声が森に響いています。
木の上の黒いかたまりはアオサギの巣です。
3時間ばかり森の中で撮影してしていたのですが、アオサギの鳴き声が心に響き、長時間森にいたのにもかかわらず、全く疲れを覚えませんでした。
アオサギが何と鳴いていたのか、時間が経ってみると言葉に表せなくなってしまっています。
札幌市にこれほどまでに素敵な森が残っているのに驚きました。
山で聞く蝉の声、森に響く鳥の声は人の心を癒すに十分であることが良く分かった日となりました。