星野カレンダー2016の8月のページから「米沢の近く、暁子とお母さんと行くゆり園」という文昭さんの絵と「母と行くゆり園」という暁子さんの詩を紹介します。
母と行くゆり園
母を車椅子に乗せて
ゆり園を めぐってから
何年に なるだろう
「暁子と いっしょに 家に帰る」
かなわぬ 思いを 言う母に
「早く 帰れるように
点滴を やめられるように
しようね」と話しかける
文昭と母が いっしょに
ゆり園を 訪れる日は 来るのだろうか?
「必ず 来る」という
文昭の声が 聞こえてきそうだ
「生きてきて よかった」
その一言が 聞きたくて
母の 寝顔を じっと 見つめる
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