今私が担当している仕事1つに植物の予備実験があります。
春休みにおこなわれるイベントの予備実験です。
実験テーマは3つ。
植物の光合成、吸水作用、蒸散作用です。
中学1年生で勉強する内容です。
私はこの予備実験で、どのように実験をしたらより成功するか、どの植物を実験に使うとわかりやすいかなどを調べてイベントがスムーズにおこなわれるように準備していきます。
私はこの仕事を20歳の時からお手伝いさせていただいています。
でも、自分には能力がない、学校で習っていない、知識がないなどという理由で、つかず離れずのまま関わらせていただきました。
高橋先生に多くのことを教わり、今までの自分の概念が間違っていたことに気づくことができ、この仕事を心から楽しみ、この機会をいただけていることを幸せに思えるようになりました。
人は死ぬまで勉強です。学校を卒業したら完了ではありません。
学校の勉強とは、教科の内容よりも、勉強する方法を教えてくれて、また勉強することの訓練なのかもしれないですね。
学問を探求していくと、いきつくところは同じ精神論になっていきますよね。
私は、これまたやっとそのことに気がつきました。
さて、今回の実験は自由研究や中学校の理科の実験でおこなった事がある人もいるかと思います。メジャーな実験ですが、 私は初めておこないました。
自宅で行ったのですが、1発で上手くいく実験もあれば、苦戦をしたものもありました。
知識の詰め込みは本屋で立ち読みをしたり、インターネットで調べたり、お花屋さんに聞いたり、参考書を片手に勉強しました。
何日間も苦戦した吸水作用を確認する実験で、興味深い結果をみることができました。
吸水作用の実験では、白い花を食紅の入った色水につけ、白い花が食紅の色に染まる様子を観察します。
普通、水は上から下へと流れますが、植物の場合は下から上へと吸い上げます。
それが本当に起こっているかという確認の実験です。
はじめ、私は未来の星の水にスーパーなどで買える食紅を入れて実験しました。
しかし、全然染まりません。
普通、1日もしたら花が染まってくるのですが、まったく染まりません。
「??? もしかして未来の星のお水だから、お花さん、その水だけ吸った?」
なんていろいろ考えました。
次の日、水道水に食紅を溶かした溶液に浸しました。でも色が変りません。
この実験では絵の具などは適していません。絵の具にはいろいろな油性の物質などで混合されてできているため、花が吸い上げなくなるのです。
何日も調べました。そして、買出しに行ったお花屋さんにも聞いてみました。
すると1軒のお花屋さんがヒントをくれました。
昔、白い花を染めようとした時、最初はカスミソウで始めたと思う。でも、白い画用紙に色鉛筆で色をつけるのが結構大変のように、鮮やかな色に白い花を染めるには、溶液の色をとっても濃くしないといけないと思いますよ。あとは、切花専用の着色料を使うとかね。」と教えてくれました。
早速、100mlの水道水に6グラム以上の食紅を入れて溶液をつくりました。
そして、切花用の着色料も買ってきました。とっても濃い色の液体でした。
そして、お花には、「ごめんなさい」と言いながらつけました。
10分もしないうちに、色が吸いあがってきました。
茎を半分にカッターで割いて、赤と緑の色水に浸したチューリップは葉も茎も花も赤と緑の2色に染まったチューリップとなりました。
実験成功なのですが、その後からが私には印象深いものとなりました。
今回使用した白い花は、チューリップ、菊、スイトピー、スプレーカーネーション、スプレー菊、トルコ桔梗です。
スプレーカーネーションは、茎や葉っぱは染まっているのですが、がくのところより上の白い花びらが、なかなか染まりませんでした。
実験開始から2日経って、ぐったりした少し怒ったかんじの花たちを、そろそろ実験を終わらせて、最後は未来の星のお水に入れることにしました。
すると、いっせいにスプレーカーネーションがうっすら赤く色づきました。
なかなか染まらなかったトルコ桔梗までも吸い上げていることが確認できました。
私は、本当に申し訳ないことをしているなと心が痛みました。
今まで、質の悪いお水を最低限しか吸わないで生きようとしていたように感じました。
さっきまで怒ったようにぐったりしていた花々が、未来の星の入ったきれいなお水になって、喜んでいるように輝いて見えました。
この吸水作用で、吸い上げた色水の水は蒸発してなくなりますが、染料の食紅は植物の細胞に残るため、色が着くという仕組みだそうです。
実際、赤の色水から緑の色水に入れ替えたスイトピーは、1日経ったあと、赤の花びらの中に緑が入っていました。白い画用紙に赤で塗った後、上に緑を塗ったような状態です。
また、赤に染まったスイトピーを透明な水につけた場合、多少は薄くなってきましたが、白には戻りませんでした。
このことはこの同じ地球に生きる私に教えてくれました。
空腹だからと毒の食材は自分の空腹を満たすまで食べてはいけない。
生き延びるために食べるとしても、毒は最小限度にしないといけない。
毒は、その毒を無毒化、または代謝する機能がなければ体内に残る。
体内に入れるものは、すべてどんなかたちにしても表に出てくる。
私達人間は植物の光合成によって作られる酸素を吸って、呼吸によって二酸化炭素を出しています。そして、植物は二酸化炭素を吸って、光合成を行います。
植物は、私達のように食べ物を食べません。ですが、生命活動をしています。
その仕組みが光合成です。
植物は、太陽(光エネルギー)と二酸化炭素、水により、有機物である生命活動に必要な物質と酸素を作り出します。
すべては人間があって周りのものがあるわけではないことがわかります。
私達人間も、この地球生命のサイクルを担う一部分であるにすぎないのです。
植物が光合成をしなければ、私達は酸欠になって生きられません。
街の道路に植えてある街路樹は粉塵で気孔が塞がっているものが多いそうです。
気孔とは二酸化炭素を吸うところです。
人間は、いま自分の利便性だけを重視します。
日本人の外食で使う割り箸だって、森林伐採でつくられているのです。しかも自国ではなく、他国の。中国には材木がほとんどなく、中国も材木を求め、海外へ買い付けに行っています。地球のどこかの森林が伐採されています。
自然は多くのことを教えてくれています。
私達はそのことに気づき、学ぶ必要があります。
春休みにおこなわれるイベントの予備実験です。
実験テーマは3つ。
植物の光合成、吸水作用、蒸散作用です。
中学1年生で勉強する内容です。
私はこの予備実験で、どのように実験をしたらより成功するか、どの植物を実験に使うとわかりやすいかなどを調べてイベントがスムーズにおこなわれるように準備していきます。
私はこの仕事を20歳の時からお手伝いさせていただいています。
でも、自分には能力がない、学校で習っていない、知識がないなどという理由で、つかず離れずのまま関わらせていただきました。
高橋先生に多くのことを教わり、今までの自分の概念が間違っていたことに気づくことができ、この仕事を心から楽しみ、この機会をいただけていることを幸せに思えるようになりました。
人は死ぬまで勉強です。学校を卒業したら完了ではありません。
学校の勉強とは、教科の内容よりも、勉強する方法を教えてくれて、また勉強することの訓練なのかもしれないですね。
学問を探求していくと、いきつくところは同じ精神論になっていきますよね。
私は、これまたやっとそのことに気がつきました。
さて、今回の実験は自由研究や中学校の理科の実験でおこなった事がある人もいるかと思います。メジャーな実験ですが、 私は初めておこないました。
自宅で行ったのですが、1発で上手くいく実験もあれば、苦戦をしたものもありました。
知識の詰め込みは本屋で立ち読みをしたり、インターネットで調べたり、お花屋さんに聞いたり、参考書を片手に勉強しました。
何日間も苦戦した吸水作用を確認する実験で、興味深い結果をみることができました。
吸水作用の実験では、白い花を食紅の入った色水につけ、白い花が食紅の色に染まる様子を観察します。
普通、水は上から下へと流れますが、植物の場合は下から上へと吸い上げます。
それが本当に起こっているかという確認の実験です。
はじめ、私は未来の星の水にスーパーなどで買える食紅を入れて実験しました。
しかし、全然染まりません。
普通、1日もしたら花が染まってくるのですが、まったく染まりません。
「??? もしかして未来の星のお水だから、お花さん、その水だけ吸った?」
なんていろいろ考えました。
次の日、水道水に食紅を溶かした溶液に浸しました。でも色が変りません。
この実験では絵の具などは適していません。絵の具にはいろいろな油性の物質などで混合されてできているため、花が吸い上げなくなるのです。
何日も調べました。そして、買出しに行ったお花屋さんにも聞いてみました。
すると1軒のお花屋さんがヒントをくれました。
昔、白い花を染めようとした時、最初はカスミソウで始めたと思う。でも、白い画用紙に色鉛筆で色をつけるのが結構大変のように、鮮やかな色に白い花を染めるには、溶液の色をとっても濃くしないといけないと思いますよ。あとは、切花専用の着色料を使うとかね。」と教えてくれました。
早速、100mlの水道水に6グラム以上の食紅を入れて溶液をつくりました。
そして、切花用の着色料も買ってきました。とっても濃い色の液体でした。
そして、お花には、「ごめんなさい」と言いながらつけました。
10分もしないうちに、色が吸いあがってきました。
茎を半分にカッターで割いて、赤と緑の色水に浸したチューリップは葉も茎も花も赤と緑の2色に染まったチューリップとなりました。
実験成功なのですが、その後からが私には印象深いものとなりました。
今回使用した白い花は、チューリップ、菊、スイトピー、スプレーカーネーション、スプレー菊、トルコ桔梗です。
スプレーカーネーションは、茎や葉っぱは染まっているのですが、がくのところより上の白い花びらが、なかなか染まりませんでした。
実験開始から2日経って、ぐったりした少し怒ったかんじの花たちを、そろそろ実験を終わらせて、最後は未来の星のお水に入れることにしました。
すると、いっせいにスプレーカーネーションがうっすら赤く色づきました。
なかなか染まらなかったトルコ桔梗までも吸い上げていることが確認できました。
私は、本当に申し訳ないことをしているなと心が痛みました。
今まで、質の悪いお水を最低限しか吸わないで生きようとしていたように感じました。
さっきまで怒ったようにぐったりしていた花々が、未来の星の入ったきれいなお水になって、喜んでいるように輝いて見えました。
この吸水作用で、吸い上げた色水の水は蒸発してなくなりますが、染料の食紅は植物の細胞に残るため、色が着くという仕組みだそうです。
実際、赤の色水から緑の色水に入れ替えたスイトピーは、1日経ったあと、赤の花びらの中に緑が入っていました。白い画用紙に赤で塗った後、上に緑を塗ったような状態です。
また、赤に染まったスイトピーを透明な水につけた場合、多少は薄くなってきましたが、白には戻りませんでした。
このことはこの同じ地球に生きる私に教えてくれました。
空腹だからと毒の食材は自分の空腹を満たすまで食べてはいけない。
生き延びるために食べるとしても、毒は最小限度にしないといけない。
毒は、その毒を無毒化、または代謝する機能がなければ体内に残る。
体内に入れるものは、すべてどんなかたちにしても表に出てくる。
私達人間は植物の光合成によって作られる酸素を吸って、呼吸によって二酸化炭素を出しています。そして、植物は二酸化炭素を吸って、光合成を行います。
植物は、私達のように食べ物を食べません。ですが、生命活動をしています。
その仕組みが光合成です。
植物は、太陽(光エネルギー)と二酸化炭素、水により、有機物である生命活動に必要な物質と酸素を作り出します。
すべては人間があって周りのものがあるわけではないことがわかります。
私達人間も、この地球生命のサイクルを担う一部分であるにすぎないのです。
植物が光合成をしなければ、私達は酸欠になって生きられません。
街の道路に植えてある街路樹は粉塵で気孔が塞がっているものが多いそうです。
気孔とは二酸化炭素を吸うところです。
人間は、いま自分の利便性だけを重視します。
日本人の外食で使う割り箸だって、森林伐採でつくられているのです。しかも自国ではなく、他国の。中国には材木がほとんどなく、中国も材木を求め、海外へ買い付けに行っています。地球のどこかの森林が伐採されています。
自然は多くのことを教えてくれています。
私達はそのことに気づき、学ぶ必要があります。