今年も、花粉症の季節となりました。
今日も診察に、花粉症や黄砂、PM2.5などの影響でアレルギー症状が出てきて、眼が真っ赤に充血した患者さんが来られました。
春は東洋医学では肝(西洋医学の肝臓とは少し異なる概念)の働きが高まる季節とされており、
その老廃物を排泄する働きから、過剰に反応するとアレルギー疾患が現れやすくなる季節です。
その中でも、のぼせや目の充血など、体に熱を持って、さらに氣が上にあがっている方に良くお勧めするのが、桑菊茶(そうぎくちゃ)です。
桑も菊も熱をとり、氣を下げる働きがあるので、冷え性の方は控えてください。
漢方薬局などでも販売されていますが、自分で煎じるなら、桑葉3g、菊花茶6グラム、生甘草2グラム、水2.5カップを用意します。
水から生甘草を15分くらい煎じ、そこへ桑葉、菊葉を加えて、沸騰したら火を止めて5分くらい蒸らします。
お茶を濾して、2~3回に分けて飲用します。
菊も桑も、肝と肺に作用しますので、アレルギー全般に作用します。
甘草は、その甘みで胃脾を整えてくれます。
この時期、花粉症で冷え性のあまり強くない方は、お茶代わりにどうぞ。
私は菊花茶を単独でも、眼疾患の方によくお勧めします。