今日は おとぼけ童話 3回目
「たぬきの初恋物語・夏」
ー Scene 3 プロポーズ編 ー
ー 思いだして 思いだして
ただ それだけでいい
明日を あなたを想う 勇気になる -
たぬきは 男と
付き合うように なったとさ
子たぬきが 動物学校に
行ってる 昼間
二人は 密かに
愛を育んで いたそうな
そんな ある日
狸は 思った
(もし・・彼が家にきたら 狸だとバレてしまう・・
マズい・・巣穴を見られたら この恋は終わっちまう!!)
ー そうだ!人間が住んでる 家を借りよう~! -
こうして狸は 山から降り(熊じゃないんだけどね)
人里まで行き 狸でも(人に化けた)
貸してくれそうな 物件を探し
見つけたそうな(4tトラック満載の荷物だしぃ~)
急いで 引越し作業をし
週末に 彼が家に
来ても 良いように
あたかも人間が 住んでるみたく
セット・アップ 完了したそうな(あれ?PC用語
)
週末 彼は子狸に
手土産げを持って 嬉しそうに
遊びに 来たもな
子狸も それはそれは~喜び
人間の男に とても懐いたそうな
それを見てた 母狸は思った
ー 彼となら 子狸ともに もう一度
人間界で 一緒に 生きていける -
と・同時に
ー 私達親子が 狸だと バレたら 絶対に 終わりだー
ヒヤヒヤ しながらも
週末 彼が
来てくれるのが 唯一の
楽しみで 幸せな
ひととき だったそうな
引っ越したばかりの 家には
あまり物が 無いのを
彼は 不憫に思ったのか
毎週・毎週
たぬきの家に 来るたびに
食料や 家電など(救援物資!?)
買ってきて くれたとさっ
外出したら 子狸が「食べた~い」と言えば
レストランに 連れてくれたり
狸が花粉で 鼻水ズルズルしてたら
花粉の無い海に 遊びに連れてくれたりと
とにかく 心配りしてくれる
良い人間 だったそうな
週末 彼が泊まるようになり
何となく 週末だけ
人間らしい 家庭的な生活に
お互い馴染んだ ある夜
彼が 言ったそうな
「一緒に なろう!二人より
三人の方が 楽しいよ~
冬は一緒に 雪かき~
夏は一緒に 草とり~」
ー ココレハ・・マサカ!プ
プロポーズゥ~!?
-
それに・・しては
何とも 言えない
プロポーズの 言葉だなぁ・・と
狸は 思ったそうな
イヤ・・狸は 心から
喜んだそうな
「こんな・・アタイ(狸)でも・・良いの?
」
「一緒に歳を とらないかい?」
こ・これは!?
昔みた「トレンディ・ドラマ」の
あの!名台詞に 似てるじゃな~い
ー 50年後の君を 今と変わらず愛してる -
たぬきは 感激し
彼の首に 手を回し
抱きついた そうな
彼も優しく たぬきを
抱きしめた そうな
子狸が すやすやと
寝てた 深夜
二人は 永遠の愛を
抱き合って 誓ったそうな
虫達の声が 二人を
祝福した 夏の夜
だったとさっ
が・・狸は 嬉しさのあまり
シッポが フリフリと
左右に 揺れてたそうな・・(ヤバかったな~
)
ー 続くったら つづく -