走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ファミリーNP プログラム

2018年07月27日 | 仕事
シンポジウム中に出た質問: 北米のナースプラクティショナー(NP)の教育課程と日本の診療看護師の教育課程を比べてどう思うか?

私は裁量権のない診療看護師と裁量権のあるNPの教育課程を比べることはできない、と言いました。

なので私は行った学校の教育課程について。写真を見ての通りの内容です。





Primary Care1では成人内科、眼科、心臓血管内科、腎臓、泌尿器科、脳神経、内分泌系、呼吸器、感染、
Primary Care2では周産期、小児科、精神科
Primary Care3 では 整形外科、自己免疫、

と多くの事を学びます。
Pathophysiology は大嫌いと言うか宇宙語だった。
Pharmacology はプライマリーケアで良く使う薬について集中して学ぶ。抗生物質、避妊薬、ホルモン療法薬、心臓血管系、 呼吸器系、抗鎮痛剤、抗うつ剤、糖尿病、ステロイド、タバコ依存治療薬、、、

技術系で学んだのは色々あるけど、実践練習があったのは婦人科系検査、IUD挿入、縫合、バイオプシーぐらい。

プライマリーなので、何でも屋の全てを2年で学ぶチャレンジがあります。どちらかと言うと最低限のレベルをぎゅーっと凝縮して2年で学び後は自分で。今思い出しても吐きそうになるぐらいしんどい課程でした。

処方権を持ち自分の責任で治療をするのは看護師時代と全く違う重い責任を感じる行為です。


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