走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

自分の健康

2023年05月07日 | 仕事

41日から避妊医療器具、薬が全て州によって支払われることになり、予想通りそれを目的に受信する子どもたちが増えている。私の高校のクリニックだけではない。同じ診療所の医師に尋ねると同じ、と言う。


カバーしてもらえるのは経口避妊薬、パッチ、リング、注射薬、IUCそしてインプラント(女性や男性用のコンドームは保健所等で以前から無料で配布)


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4月1日からBC州で始まったもの。避妊に関するものが無料となった。経口避妊薬IUCインプラント注射薬モーニングアフターピル(緊急避妊薬)の5種類。Freecontraceptives-Provin...

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高校のクリニックと言っても、カナダには中学校がない地域がほとんどで、17年生がエレメンタリー、812年生がハイスクールなるので13歳からが私の高校のクリニックに来る。


13歳でもしっかり自分の体に責任を持っている子もいれば18歳でも全く無関心な学生も。知的障害があっても普通校へ行くので(特別なプログラムだったりアシスタントが1:1で付き添ってくれる仕組み)、そのような子供も来ます。


年齢や障害のレベルなどよりも、どれだけ自分の健康に興味を持っているか?理解しようとしているか?そこを私は重要視します。


アシスタントが「避妊が必要なのは理解しているけど恥ずかしいって言っているの」と診察前に教えてくれました。ゆっくりブロックを積み立てるように簡単なことからキャッチボールのように会話を進めました。最初の緊張感がほぐれてくるのがよくわかります。重要なポイントを自分の言葉で話せるようになりました。


じゃあ大丈夫と私は処方を出します。


望まない妊娠を避けるために大切なこと。男性用コンドームを利用していても妊娠する可能性は1000人中180人と統計が出ています。コンドームだけでは避妊できないのです。


子供に相談されたら前向きに対応してくださいね。


冒頭写真本日は雨。気温はグッと下がって寒い。花も寒そう。



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