走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

伴走者

2021年02月07日 | 仕事
高校には教師ではないユースワーカーと言う職種がある。カウンセラーでもなく、ピアサポートワーカーというべきか?生徒の立場でサポートしてくれる人だ。6ヶ月程度のカウンセリングコースを受けたぐらいの学歴の人たち。

生徒と馴染むという意味か刺青やボディーピアス、髪が七色だったり、色々です。普通に真面目っぽい人もいます。大人と話すのが苦手な生徒をサポートする、と言ったらわかりやすいでしょうか?

で、子供の自尊心を尊重せず、子供のために全てを決めたり、子供に話す機会を与えず親が喋りまくる、という風景は皆さんご存知と思います。言語能力や思考能力が発達していない小さな子供たちなら、まだわかりますが子供は成長するに従い自立と言う大人の部分を学んでいかなければなりません。少しずつ自分の考えや行動に責任感を持ち、その割合は大人に近付くにつれ大きくなっていきます。

よってフォスターと言うのですが、側からその成長過程を支えていく伴走者のような姿勢が親をはじめとする養育者にとって大切になってきます。先に述べたような子供を差し置いて全てを決める親はとんでもない事を子供にしているのです。

で、高校のユースワーカーの中には同じような態度で生徒に接する人もいます。生徒に話すチャンスをあげず、前へシャシャリ出てくるタイプが。もちろんホスピスのボランティアにも同じようなタイプがいるし、ホームレスのサポートワーカーにも同様な人がいます。ようは対象者のニーズではなく自分のニーズで動く人。

これが本当に厄介。先週も2人ほど。何度も生徒に振るのに、そのサインもわかってくれない。あああああああ!

冒頭写真: 久しぶりに予定のない金曜日の夕方。相方に引っ張り出されて散歩へ。美加は最近日光を浴びていない、と。川面が鏡のようで空が映っていました。


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