走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

言葉の捉え方

2021年09月10日 | 仕事
言葉って大切だなあ、と思う。言い方一つで相手方の捉え方が変わるんだから。

どこのサイトで読んだのか忘れてしまったのだけど、コロナに関する言語について。例えば中国の武漢から始まったコロナ。しかしスペイン風邪の時と同様に地名をつけたことでアジア人に対するヘイトクライムが始まった。よってWHOをはじめ科学者たちは名前をさっさとCOVID19と変えた。

地域で起こったミューテーションも地域名を避けてギリシャ後のアルファ、ベータ、デルタを使ったのもそのせい。

で、今世界中を旋風しているワクチンパスポート反対派デモ。

パスポートは新語ではない。以前もパスポートを持つ事ができる人が国境を超えていた。しかしそれが自国の中で起こること、政治が個人の自由を奪っている印象を与えているのはパスポートと言う言葉を使っているから、と思う政治家も出てきて証明書などとパスポートから離れる傾向にあると読んだ。

へー。逆に言えば言葉に感化される人間だからか、とも思える。

名前を変えても法策は変わらないのに面白いもんだ。

その記事の最後に書かれていたのはこう言う市民の心理にするりと入り込んできているのが右翼や過激派、人種差別グループ。人々を煽り、暴力を正当化させようとしている活動についてだった。たしかに先日書いたことに加え、カナダの首相は先日選挙活動中にじゃり石が顔に向かって飛んできた。各政党の長はどんな暴力も許さない!と首相を援護していた(ただいま選挙に向かっての選挙戦中)。

あなたは状況を冷静に判断して自分の意見を持っていますか?それとも流れに乗って普段できない暴力的なデモンストレーションを集団という隠れ蓑を着て楽しんでいるのですか?

規制が長く続くと、人間の醜い部分が燻り出されている、そんなイメージを私は受けています。

冒頭写真:黄色い苔がかわいい


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