走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

やる気をおこす

2015年02月22日 | 仕事
モチベーションナル インタビュー
と言う方法がある。
カウンセリングのやり方で相手方のモチベーションを本人が知らぬ間に上げることが出来る。

健康や疾病に関して生活習慣を変える必要があるが習慣を変えるというのはたやすいことでない。なので進んで変化を望む人は少ない。そこを上手くサポートして本人が自ら変わってみようと言う気持ちに動くことができる手法。それがモチベーションナルインタビュー。

大学院で学んだ。カウンセリング中にやってはいけないことはしっかり頭に入っている。

例えば
OOをしなさいとやらなければならないことを羅列する。
OOをしたほうがいいですよと柔らかくいっても勧めはX
OOは避けたほうが良い、するべきではない、成り行きはOOなどもX
変わることでの利益を説明することもX

と、こうやって書き上げると、あら?よくお医者さんや看護師さんがしていることが上記じゃないの?と気づくことができます。上記を聞いて理解して変わることができる人もいます。注目したい患者さん層は「難しい」「ノンコンプライアンス」とラベルを貼られている人たちです。そういう患者さんにモチベーションナルインタビューは有効なのです。上記のようなトラディショナルなやり方ではないやり方で患者の変化を促す。そう言う視点からエキスパートな知識が絶対的に患者の習慣変化の必須条件ではないことが言えます。

モチベーションナルインタビューの4つのキーは
1- open ended question
2- affirmation
3- reflection
4- summarization

この4つで不思議や不思議、本人にやる気が湧いてきます。あなたは聞き役プラス患者のガイド役。それをよーく自覚して接するのです。

はい、私は仕事でこれを頻回に使います。薬物依存に関わっていくには必須のスキルです。

ブログでの紹介はここまで。
興味のある方はカウンセリング系の講師からしっかり学んで実践してみてください。



沢山のピクトグラムが観れるのも特徴のキャニオンランド国立公園 ニードル地区。よく見ると悪さ書きも。嫌ねー

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。