走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

注意欠陥 多動性障害

2017年04月08日 | 仕事
今週の夕食会兼勉強会のお題はADHD (注意欠陥、多動性障害)。

非常に興味深いことを知った。

1) 以前はADHDは男の子の病気と言われるほど男女比率が偏っていた。世界共通の診断基準が変わってから男女比率が1対1になった。どの診断基準の変更が影響したか?

診断できる年齢が7歳から12歳に引き上げられた事。

逆に言えば以前、12歳になる前に診断されていた子供達はADHDではなかったと言う事。落ち着きのない子が必ずしもADHDではないと言う事。多動性がないADHD多い。

2) 過食症がADHDに多い事。この過食症は英語で binge eating と言い摂食障害の過食bulimia nervosa とは違い、過食の後に嘔吐や下痢を誘発させない。binge eating は時々過食になる事。なる時はどか食い、やけ食い、2-3時間ひたすら異常な量を食べ続ける、こう言う感じです。ちなみに時々大量にお酒を飲む事を binge drinking と言いアルコール依存症の1つの型です。

3) ADHDの様々な症状を要約するとPDF

1-Procrastination 怠慢
2-Destruction 破壊
3-Forgetful 忘れっぽい

と以上は直訳ですが
1は締め切りギリギリにならないと何も始めない、締め切りを守れない、ズルズル
2 ADHDの最大の特徴は感情のコントロールができない事。なので人との付き合いが上手くいかず、すぐ別れる、仕事を辞めてしまうと言う形で現れる事が多い。

PDFを問診で聞く事で時間短縮。



お雛様を出した2月から娘に頼まれていたぜんざいをようやく作りました。豆から作るとやっぱり美味しい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。